ぷっくり丸と一緒

ぷっくり丸と一緒~外科系女医の試行錯誤の日々~

仕事と家事と育児を欲張る形成外科医

読書~断る力~

こどもとのおうち遊びのネタがすぐつきるので、先月までトイサブという数か月に一回5~6種類のおもちゃが送られてくるサブスクリプションサービスを利用していました。それでなんとなく本人の趣味がわかり、サービスの値段よりも実際買った方が安いようなものが好きだったのでやめました。音楽や音がなるおままごとセットより、マジックテープで真ん中がくっついている野菜と鍋のほうが遊ぶし、磁石でくっつくブロックよりレゴの方が集中します(短いけど)。サイズ違いのカップが重なっただけのおもちゃも好きでした(安い)。もう一つの理由は、送られてくるおもちゃのパーツがとても多くて、毎回送り返すときに探すのがとても大変だったという理由もあります。今は粘土でよく遊んでいるのと、めばえという定期雑誌も、まだ全部理解はできていませんがかなり遊んでくれました。

 

読書と言えば今までは主に小説か料理に関する本、ファッションに関する本ばかりでしたが、最近実用書を読むようになってから、途中で小説をはさむとまだるっこしくて読めないという状態になってしまいました。西加奈子さんの円卓という小説が最初のほうで挫折したままになっています。今までは読み始めたら一気に読み終わっていたのに。

 

引き続き勝間さんブーム中です。少し前の著書になりますが「断る力」、読み終わりました。

 

断り切れずに周りからの頼みをすべて引き受けて、それをそこそこのクオリティでこなすのが精いっぱい、スペシャリティを持つための自己投資をする時間も無くなり、結局は従順で取り換え可能なレベルの人材として終わってしまう。そんなふうにならないようどうしていくべきか、ということについて、単なる個別事例についてのHow toではなく、基本となる姿勢について書かれています。

”仕事に関して断りのメールを書く際の3つのポイント”、のようなその場その場のテクニックではなく(緊急的にそういうものが必要になることもあるのですが)、「7つの習慣」しかり、「身銭を切れ」しかり、もっと根本的な、自分の行動規範となる軸を作りましょうという本なので、これも何度か読み返さないといけないタイプの本です。

自分がどうなりたいのか、そのためには何をして何を断るべきか、といった自分との対話を常に行う必要があるので、ぼんやり生きていてはできません。また、断る際にも、できるだけ相手に不快な思いはさせないよう配慮する、また断った分だけ受けた仕事のクオリティを上げることで周囲に納得してもらう、など、本当にこの人の生き方は常に頭を使っていて、エネルギーが必要です。

面白かったのは、上司は思い付きでものを言う、という部分です。

上司は部下ほどは現場の実務に深く関わっていないけれども、上司である以上なにか部下に指示を出さないとと思いなんとなくそれっぽい指示を出す、その指示はしばしば現場から見ると見当外れである、そしてそもそもその指示が重要かどうか上司自身もよくわかっていない、というお話でした。

会社でいうところの上司は私たちにとっては教授にあたります。教授は基本的に手術も上手でリーダーシップもあって尊敬されているのですが、時々、どっちでもいいような細かいこと、でもいざ本当に修正するとなるととても大変なことにこだわることがあります。こっそり修正しないままにしておいても本人も気づかないようなことです。その心理はこういうことだったんだと納得しました。

 

自宅安静となってすぐに、暇な時間に対する恐怖から大量に本を注文したのがまだまだ積んだままになっています。大量に読むようになるとだんだん読む本と読んだ本が混ざって邪魔になってきました。kindle読むためのタブレットが欲しいなー。本は紙派だったので、まさか自分がそんなことを言い出すなんて、2か月前には想像もしませんでした。

 

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