ぷっくり丸と一緒

ぷっくり丸と一緒~外科系女医の試行錯誤の日々~

仕事と家事と育児を欲張る形成外科医

読書~言ってはいけない~

お正月は1日に私の両親が来て、一緒にお節やカニを食べた以外はいつもと同じ休日でした。新生児がいるところだけ違います。まだ体力が回復していないので、一回買い物に行った以外は自宅で過ごしました。寝不足により起きている時間も半分は寝ているような感じです。

 

昨夜は子供がなかなか寝てくれず30分~1時間おきに起きていたので、今日は昼まで寝ていました。やっと目が覚めた。授乳間隔が伸びるように夜は母乳は搾乳のみであげない(母乳を吸うのに疲れて途中で眠り、また母乳は消化がよいのですぐ目が覚めるため)という作戦だったのですが、うまくいかず。胎動も夜の方が激しかったから夜型なのかな。もうすこし寝てほしいなぁ。

 

 

 オーディブルの無料コンテンツで橘さんのことを知り、面白そうなので本を読んでみました。

人種間の知能の差、子供の将来性、犯罪者の素質、そういったものは現代社会では学習する機会を均等化したり、育て方を工夫したりすることで後天的に改善可能と考え、そこに希望を見出しています。しかし本の中では、実際は知能を含め遺伝で決まっていることがかなり多いこと、親の育て方に影響されない子供の能力、高率に遺伝する犯罪者としての性格(軽犯罪ではなくより残虐性再犯性が高いもの)といった、先天的に決まってしまっている現実について文献をひいて説明されています。

あまり大きな声で言うと、人々の希望を挫き、差別を助長させそうな内容=言ってはいけない

ファクトフルネスはどちらかというと明るい未来を想像させる内容でしたが、こちらは基本的にはネガティブな側面の事柄が多いです。でも面白く読みました。

実際どこまでが先天的に決まっていて、どこからは後天的に改善可能なのかを見極めることで、支援の在り方や子育ての仕方などが現在のものよりより効率化することができると思うのですが、そこには必ず差別のリスクがあるため、明らかにするだけではなく受け取る側の倫理的な成長が必要な問題だと思いました。

 

さてまた新生児がなにか言っています。まだすごく小さいのに、抱っこすると泣き止むの、なにか彼なりに感じ取っているんだなーと感心します。

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