ぷっくり丸と一緒

ぷっくり丸と一緒~外科系女医の試行錯誤の日々~

仕事と家事と育児を欲張る形成外科医

たちまちマナーが身につく本

昨日は長い手術があり旦那さんが帰ってくるのが夜中になるので、保育園に娘を迎えに行ってもらうために母に来てもらいました。いつもありがとうございます。

旦那さんがいなくて心配だったのは、娘の寝かしつけの時間に息子が泣かないかと言うことでした。母もそんな遅くまでは引き止められません。夜、母が帰る前まではタブレットをおとなしく見ていた娘でしたが、母がこっそり帰った途端「おばあちゃんはどこ?」と気づき、タブレットを見るのをやめました。そこで娘と遊ぼうとしたところ息子がお腹がすいて泣いたので、娘に「ちょっと待ってね」と言って息子にミルクをあげていると娘が拗ねてしまい大泣き。ミルクを飲んだ後少しおとなしかった息子もその後抱っこして欲しくて大泣き。とりあえずまず娘のご機嫌をとりました。その後娘を寝かしつける時間になっても息子の機嫌は治らず、仕方がないので息子を抱っこして娘とベッドに行きましたが、息子は泣き止まず、娘は絵本を読んでもらえないので拗ねて、結局最後は娘の眠気が勝って勝手に寝てくれましたが大変な時間でした。どうするのが正解なんだろう。。。

 

 

 

皇室の教育係だった方のマナーの本を読みました。前書きが30年位前なので、内容はかなり時代を感じます。性別での役割分担が前提としてあるため、女性が読むと不愉快になる人が多いかもしれません。私も正直読んでいる間中違和感がありました。ただ、ここに書かれているマナーを兼ね備えた女性が現代に存在したら、やはり多くの人から好感をもたれると思うのです。そこは大きく変わってはいないのだと思います。ではなぜ読んでいるときにあまり気持ちが良くないかというの考えてみました。ひとつは、この本は女性のマナーに関して書かれていて、書いているのが男性で、しかも教育者ということで全体に上から目線なので、男性に都合がいい女性を作るための本だと思ってしまうというのがありそうです。もうひとつは、現代では実際この本に書かれているようなマナーを女性に求める男性が、彼ら自身あまり素敵ではないからではないかと思いました。ただ自分が気分よく過ごしたいためだけに女性にマナーを強要する男性の姿が背後にちらつくので嫌な感じを受けるのだと思うのです(きっと昨今の女性蔑視発言に関するのニュースのため)。本を読んでいる間中私の分身が「お前に言われる筋合いはねーよ」と想像上の嫌な上司につぶやくのを止められません。

もし、自分自身もきちんとしている尊敬できるような男性が、親切からマナーに関してそっと注意をしてくれたのであれば多くの女性がありがたいと感じると思うのです。実際私自身、この本に書かれているようなマナーについて今まで注意を受けたことが何度かありますが、純粋な親切心から言ってくれていることがわかりましたし、その人たち自身も尊敬できる方々だったのでとても貴重なありがたい経験だと思っています。

この現代では少しやりすぎな感じがあるマナーの本ですが、読んでいる時のもやもやを別にすれば、最近のマナーに関する表面的な本よりも、実際に先生に諭されているような生活感があって面白いと思いました。

 

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