ぷっくり丸と一緒

ぷっくり丸と一緒~外科系女医の試行錯誤の日々~

仕事と家事と育児を欲張る形成外科医

家庭菜園の野菜をもらう

外来に来ている患者さんが家庭菜園で育てた野菜を持ってきてくださり、それが驚愕のおいしさだったので次の外来の時にお礼を言ったら、毎回外来日の朝収穫した野菜を持ってきてくれるようになりました。

気を使わないでくださいというものの、自宅では消費できないくらいできるらしく、喜んでもらえるなら是非、と言われるので遠慮なくいただいています。

スナップエンドウに始まり紫タマネギ、すもも、インゲン、トマト、ピーマン、ジャガイモなどなどとっても新鮮でとってもおいしい。家庭菜園といわれるものの、その域を超えてないかと思われる種類を育てていらっしゃいます。

今働いている地域はとても田舎なのですが、なぜか売っている野菜があまりおいしくないことが多く、家庭菜園で作られたというその野菜の方がおいしいです。おいしい野菜が食卓に出せるのはとてもうれしいです。しかも無農薬とのこと。この気温の中畑仕事は大変な作業だろうと思います。

先日もいただいたものでその日はピーマン、モロヘイヤ、インゲンはてんぷら、てんぷらをするついでに翌日用の揚げびたし(トマトも入れて)、モロヘイヤはお浸し(モロヘイヤの粘りが苦手な旦那さんにはてんぷらだけ)、ジャガイモはチンして豆腐としらすと混ぜて揚げ、豪華な食卓になりました。旦那さんはインゲンもやや苦手なので、小さく切り、コーンとチーズと混ぜてかき揚げに。子供か。苦手なナスも焼くだけでトロトロになり、オリーブオイルと塩で食べました。ナスが好きな人の気持ちが少しわかりました。モロヘイヤはほとんど食べた記憶がなかったのですが、アクもなく、シャキシャキねばねばした食感が面白く、とてもおいしいものでした。濃い緑色がいかにも体によさそう。シソみたいに薄衣でてんぷらにしたら粘りはありません。

 

不思議なのは、それだけおいしい野菜がたくさんお庭で取れるその方が何で私のところに通ってらっしゃるかというと(畑は奥さんがしている。患者さんは旦那さん)、糖尿病性足潰瘍なのでした。しかもかなりひどい。この奥さんが作った料理だけ食べていたら、まず足が腐るほどの糖尿病にはならないと思うのですが、どうしてそうなったのだろう。もう一人、野菜を持ってきてくださる方も同じ病気。不思議です。以前、私が独身の時に時々手作りのお弁当を差し入れてくださるおばあさんがいて、精進料理の料亭のような出来栄えで、知らない人の手作りがちょっと苦手な私でもおいしくいただいていたのですが、その方の旦那さん(私の患者さん)も糖尿病で透析をしているような方でした。あのお料理を食べていたら体壊さないと思うんですが、とおばあさんに聞いてみたら、何にも言うこと聞きませんもん、ということでした。みんな奥さんの言うこと聞かなかったんだろうなぁ。

野菜を持ってくる糖尿病性足潰瘍の女性患者さんはみたことがありません。

 

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