ぷっくり丸と一緒

ぷっくり丸と一緒~外科系女医の試行錯誤の日々~

仕事と家事と育児を欲張る形成外科医

字をきれいに書くこと

瞑想の本を読んだ後、生活に瞑想をとりいれようとしましたがなかなかうまくいきません。子供がいないときとなると朝ですが、朝起きてすぐ、DMMの前は筋トレやストレッチをしたくて時間に追い立てられていて瞑想に向きません。

 

この本は簡単でおもしろかったです。

 

瞑想とはつまり、自分の身体感覚を常に感じながら、今自分がしていることに完全に集中すること、というふうに自分なりに理解しました。例えば歩いているときは、足の裏の感覚や肩で風を切る感覚、呼吸などなにか一つの身体感覚を常に意識しつつ歩き、雑念が湧いたら自分の身体感覚や今していることに意識を戻すことで、散歩が瞑想に近くなると思います。それであれば、夜ご飯を作るとき、院内を歩くとき、など日常生活に瞑想的な習慣を溶け込ませることができるので、今はその方法で静かな心を手に入れる訓練をしていきたいと思っています(つい忘れてしまうけれど)。

さらによけいなこと(今していること以外)を考えないようにすることで、自然に動作がエレガントになるのではないかと思っているのですがどうでしょう。エレガンスは最近の私の課題です。

ただなかなか家事や掃除などは雑念とは言わなくても、つぎつぎあそこ掃除しなくちゃ、あ、ブロッコリーがゆであがった、などと邪魔が入るので、最近凝っているのは字をきれいに書くことです。

元々、字なんか読めれば十分、という母親の教育で育ったので、字がきれいではありません。もちろん習ったこともありませんし、字はきれいに書くものではなく単に情報を伝えるツールだと思っていました。ICUの指示書が手書きだった時、私が書いた指示は男性医師が書いたものだと誤解されていたことがあるくらい荒い字です。

しかし大人になって字をきれいに書く大切さに気が付きました。記帳やお礼状、年賀状、また各種書類もきれいな字と汚い字で印象がもちろん全然違うからです。

そう気づいてから、時々100均でペン習字の本を買ってきて字を書いています。ボールペンはインクがしっかり出るもので書くと気分がいい。Youtubeで書き方をみて、できるだけ美しく書くのですが、これが心を落ち着かせるのにとても効果的です。

最近見つけた動画はまるでペンを筆のように使って流麗な字をかいているのですが、本当に美しい。私はこんなペンを持っていないので、自宅にあった筆ペンでも練習をしています。

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そして字をきれいに書くことの何がいいかというと、私たちは大体一日1枚手術記事を書くのですが(手術の記録・オペレコ)、そのときに瞑想の要素をとりいれられるのです(と、思う。。)外科の先生たちはパソコンで作る方も多いですが、私たちは絵を描くことがほとんどなので手書きで書きます。その時に字をきれいに書くのです。内容はもうほぼ自動筆記のような感じなので、できるだけ集中して美しい字で書くようにします。

突然それをはじめたので、ある時期から前と後で私の手術記事は別人が書いたようにみえます。もともと書類仕事は大嫌いで、手術記事もなるべく早く済ませるべく殴り書きに近い字だったのですが、いまでは手術記事を書くのが楽しみになりました。

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