ぷっくり丸と一緒

ぷっくり丸と一緒~外科系女医の試行錯誤の日々~

仕事と家事と育児を欲張る形成外科医

債権買ってみた(読書〜最強の早期リタイア術〜)

  1.  

     



久しぶりに投資の本を読みました。

夫婦で働いて、30大前半で早期退職された人の本です。筆者の女性は元々は貧しい生まれのため、自分がなりたいものは諦め、とにかく稼げる職業につき、こんどはそこで労働に追われて一生を終えるのは嫌だとおもって退職する方法を一生懸命考えます。試行錯誤の中、インデックス投資信託は年4%づつ取り崩しても95%の人はお金が底をつかないという4%ルールにたどりつき、夫婦の生活費400万円を確保するため一億円を貯めます。そのあと、お金が底をついてしまう5%にならないためにどうするかをまた一生懸命考えます。

私がわかりやすいと思ったのはポートフォリオの調整の仕方です。資産を株と債権6対4でもつとすると株安の時は勝手に株の割合が下がるので株を買い増しする。株高の時はこの割合になるよう債権を買う。というふうに調整することで株と再建を比べた時に割安の方を補充できるという方法。基本積立にしてるので今まであまりしっくりこない考え方だったのですが、買い増す時はこれを基準にすればいいんだと腑に落ちました。ということで私が積み立てていた4資産分散型投資信託ポートフォリオの調整が難しいのでここまでで終了(お金がすぐいるわけではないので寝かせておきます)。かわりにs&p500の積み立て額を増やしました。そして、旦那さんの燻っている現金で債権の投資信託をドンと買って積み立て設定もしました。

 

複利と配当金のことを考えると多少の株価の上下は気にしなくても早めに買うのがいいんじゃないかと思う今日この頃。ETFも少し買い増す予定。

投資の勉強を始めて一年。最初ところの勉強ノートみると、血迷っているのが恥ずかしいくらいですが、一年じわじわ勉強してあの頃よりは成長しているのを感じました。ちょっと買ってやっぱりやめて放置している銘柄が散見されます。

 

この本でもう一つ役に立ったのは、出口戦略の二つの防御壁、現金クッションと配当シールドのことです。

インデックス投資信託を4%とりくずす作戦を取り始めた時、株価が暴落する局面だったらどうするかという問題に対応しています。結論としては配当収入と、事前に計算して準備していた現金で乗り切るということなのですが、計算式を使った戦略が具体的で取り入れやすい。

 

あともう一つ、「いつリタイアできるかはいくら稼いでいるかではなく何割貯蓄に回せるかだ」というのを示すグラフも、なるほどなーと思いました。極端な話、年間百万円しか稼がなくても一円も使わず生活できるならリタイアできるし、年収1000万円でも、年間支出が900万円なら、その生活を維持するためにはかなり貯蓄に時間がかかるというお話です。支出を減らそう、というのは貯蓄率を増やすという側面と、生活に必要な支出額を減らせばそもそもそんなに貯めなくてもリタイアできるという二つの側面があるということです。

この人は30前半でリタイアしたため、60歳でリタイアした人より先が長いので色々考えていて、それがとてもわかりやすいのでおすすめの本でした。

プライバシーポリシー