ぷっくり丸と一緒

ぷっくり丸と一緒~外科系女医の試行錯誤の日々~

仕事と家事と育児を欲張る形成外科医

読書〜父がひとりで死んでいた〜

衝撃的なタイトル。でも他人事ではない。早晩同じことを私も考えていかなきゃいけない。

 


遠くに住む両親。認知症になった母親、母親がいなくなりどんどん元気がなくなって、ある日孤独死していた父。
全く断絶していたわけではなく、むしろ今では主流なくらいの家族関係のゆるやかなかたち。そのなかで支えきれなかった両親の老い。みんなが元気なら何でもないけれど、一人一人元気じゃなくなるにつれて明らかになる、残されるものの孤独。

元々結婚願望がなかった私は、著者に過去の自分を重ねました。両親が死んだら私はひとりぼっち(妹はいるけど)。自分の最後をどう決めるかは昔からよく考えていましたが、答えは出ませんでした。
今、旦那さんと子供二人を授かったので、とりあえず私の孤独問題は先送りできそう。でも4月に東京に行くと、こちらにいる両親から目が離れてしまいます。両親問題は残る。
きっと細かな体調の不調なんかは相談してくれないでしょう。そういう人たちです。
見張っている、というのも嫌うから、良い距離感で連絡をとり続けたい。何かあったらそばにいてあげたい。
旦那さんはそういうところクールなので話が合いません。両親の人生は両親の人生。死ぬ時は死ぬ時って感じ。私は親が死ぬ時はできれば近くにいたい。
多分後10年は大丈夫。その頃、今より自由に休みが取れる環境になっていたらいいなぁと思います。親に尽くす気はないけれど、一緒に人生を楽しみたい。

そのためには、、、いまから10年しっかり仕事して投資して配当収入を増やして、仕事は時間に追われないようコントロールできる立場になる。お金と時間の余裕を作る。そして両親のいざという時、そばにいられるようにする。そうすることで、多感な時期を迎える子供たちとの時間も取ることができそう。


仕事も大事、家族も大事。
バランスを崩さないように人生を作っていきたい、そう改めて思った本でした。

プライバシーポリシー