ぷっくり丸と一緒

ぷっくり丸と一緒~外科系女医の試行錯誤の日々~

仕事と家事と育児を欲張る形成外科医

形成外科医のツイッター

 

保険診療の世界は、施設ごとに多少の治療方法の違いがあったり、先生による技術の違いがあったりしても、国から認められている治療しかできないという時点である程度治療方法は決まっています。

 

でも!この美容の世界は本当に色々な治療がひしめいています。

 

10年以上生き残っていて、ある程度確立した治療方法もありますが、出ては消えていく治療もたくさん。そして、みんな自分が得意な方法を若干強めにアピールし、他の方法は批判するので、本当に良いのか悪いのかの判断を自分でしないといけません。そして企業が絡んだ広告なのか、そうでないのか。

 

エビデンスが蓄積しないのは、医療というより商売の要素が強いので、実際の治療に忙しく、そもそもお金にならない研究をしようとする人が少ない(保険の場合はそもそも誰かが研究した後で治療として採用されている。また、企業と関係ない研究職も大学などからお給料が出ることがある)、また、病気じゃない方に長く通ってもらうのが難しく、そもそもそれをしていると外来がパンクするので、長期フォローができないというのも大きな理由です(通ってもらう前提のモニターさんでも、フォローは3ヶ月)。私ができるのも、せめて自分の症例を、みられる期間は丁寧に見る、くらい。

 

はやりすたりがある中で、昔一時的に流行って今は下火だけど、下火になっただけで実はよい治療ではある、というものもあり、何とも難しい。

 

10年以上形成外科をしていて、ある程度、傷に対する勘、みたいなものができているので、この治療はちょっと、、?この結果は、、?とひっかかることもあります。そういう時は、形成外科を保険である程度やってからこちらに来てよかったなぁと思います。

 

夫も形成外科医なので、そちらから集めた情報とすり合わせて、ある程度自分の中で判断の軸ができてきた分野もありますが、まだまだ確立してはいません。とにかく治療方法が多すぎる。そしてコマーシャルなのかそうじゃないのかがわからない!

 

SNSの症例はみんなもちろんきれいな症例をあげるわけで、あげられていない背後の症例が大事なのです。それは保険診療分野の学会でも同じ。

 

とりあえず、SNS、特にツイッターで、自分を上げて他人を下げている先生の話は話半分に聞くことにします。ツイッターは人が荒れやすい。

 

目を引くオラオラ系の医者はすぐ他人批判をしますが、その先生方のうわさもふわふわと流れてきて、そうだよねえ、完璧な先生はいないよねえ、というわけです。

 

ただ、保険診療の世界では、効果がある程度証明されている治療でも厚生省からなかなかOKが出ずに使えなくて困ることがある一方、美容医療ではどんどん取り入れられるのでそこはスピード感があって面白いところです。

 

美容業界を良くしようと奮闘されている先生もたくさんいるので、その先生たちを見つけ出して精度の高い情報を集めるのが今の課題です。

 

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家政婦さんにもらったジュース。

体に良いネクターって感じでさっぱり美味しい。

 

 

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