ココナラで副業開始
勤務医だった昨年度までは、副業規定は病院により違い、そもそも大学医局所属なので半分公務員?みたいなところもあり、グレーな感じでした。
それが4月以降勤めているクリニックは、自由にどうぞ、ということだったので、前々からなりたかった個人事業主に今度こそなってみるか、と副業を始めてみました。
以前後輩からおそわった、ココナラというプラットフォーム。
私の特徴は医者であることくらいなので、形成外科、美容医療に関する相談に答える、というサービスです。
(ぷっくり丸の名前のまま出品しておりますので、もしご興味がある方は是非)。
収入を!というよりは、新しいことを始めてみたい、何かしら人の役に立ちたいという側面が今のところ大きいです。
早速おひとり購入していただけました。(嬉しい!)
今後の予定は、
近日中に税務署に個人事業を始めたという書類と青色申告をしたいという書類を提出。
↓
副業のお金の流れを整える(銀行口座開設、クレジットカード作る)
屋号をなにか決めようかなぁ。
このままだとぷっくり丸になってしまう。
呼ばれたときに恥ずかしいなぁ。
頂好食品の月餅
この38年間、私のお菓子の選択肢に、月餅はありませんでした。
母があまり好まなかったのもあり、家で食べることはありませんでしたし、なんとなく、お盆にお墓にお供えする、食べ物ではないような見た目と質感の落雁のようなイメージがありました。
その後料理が好きになり、ある本で、日本人で日本に住んでいるのに、中国が好きすぎて月餅まで手作りする人の話が載っており、お菓子なのに塩味の卵の黄身がごろっと入っているのが不思議なこのお菓子が、卵の黄身、というキーワードと共に頭の片隅に記憶として残りました。
つい先日、出産祝いのお返しに、と知り合いからペニンシュラホテルの月餅をいただいたのが実際の月餅とのファーストコンタクトでした。月餅のその重量感から自分で買って食べるのは躊躇していましたから、いい機会でした。
知識として知っていた、蓮の実のあんと卵の黄身が入っているもの、多分オリジナルの紅茶の香りがするものなどお洒落なもの、いくつかの種類が美しく大きな箱に詰め合わせてあり、そもそもの私の安い落雁と同じカテゴリーにしていた月餅のイメージが崩れたのもこの時でした。
新しい味のものより、オーソドックスな蓮の実あんと黄身入りのものが、長年愛されてきた食べ物の風格を感じて心に残りました。
本当に黄身が入っているんだ!という感動と、蓮の実のあん、って単語としても美しいあんの取り合わせ。食べたことはなかったけれど、親しみの湧く味わい。コーヒーにも合います。
それからなんとなく月餅のことが気になり始めたころ、横浜中華街へ行く機会があり、たくさんの月餅が売られているのを見ましたが、なんだかお土産然としてしゃちほこばっていて手がでず、ぶらぶらしていたところ、他のもの目当てで行った頂好食品というお店で、すごく雑に積まれている月餅を見つけました。
このお店、雑、と言ってしまうのは良くないかもしれませんが、あまり日本的でないかんじで店先に無造作に食べ物が積まれています。でも評判はいいのです。
そもそものお目当てのココナッツもちは、ひとつをお皿にのせると見た目も味も可愛い完璧なお菓子なのに、屋台のヒヨコみたいにぎゅっと金属トレイに盛られて端っこによれている状態で売られています。
月餅は、個包装されてはいますが、棚にざっくり盛られてビニールシートがかけてあります。
見ていると、店員さんがどんな種類があるか教えてくれたので、蓮の実あんと黄身の物を一つ買いました。
翌日切ってみると、以前食べたものより柔らかい。
そして、高級な食べ物では得てして失われがちな、それぞれの具材のコントラストがはっきりとした味がします。
皮はしっかりとした香ばしさがあって、蓮の実あんはあくまで穏やかに甘い。そして黄身がしっかりしょっぱくて動物性のこくを感じます。
手作りの温かみも感じる親しみやすい月餅。
ペニンシュラっぽさは微塵もなく、現地で愛されているものもこういうタイプだろうと想像する味です。
早くも他の味のものも試したい。
多分、近日中に行くことになると思います。
夫と横浜中華街へ
夫と一緒にお休みの平日は、何か一つ楽しい予定を入れるようにしています。
意識して外出しないと、つい仕事のことばかりしてしまったり、ただただぼんやりしてしまったり。
それではリフレッシュになりません。仕事のクオリティをあげるためには気分転換も大切。
今回は、東京に来てから行きたいと思っていた横浜中華街に行くことにしました。
最後に行ったのは、大学受験に失敗した年、妹と行きました。
中華街で占いをして、「今年頑張らないとその次は無理」と言われたこと、目が光って音が鳴るパンダのおもちゃを買ったことだけを覚えています。
さて、どのお店でご飯を食べるかが一番の重要事項。
ある雑誌でみた、桃源トン(トンの漢字が出ず)と言うお店に行くことにしました。
駅を降りてから結構すぐ、ローズホテルの向かいです。
ついてみるとすごい行列!
でもよく見ると行列は隣のお店で、目当てのお店には入れました。
とても小さいので、すぐ入れたのがラッキーです。
季節なので上海ガニを食べてみたい。あとは雑誌で紹介されていたもの、名物そうなものを頼んでみました。
大腸麺、ルーローハンのランチセット、粽、蒸し上海ガニの雄と雌。ランチのデザート。
どれも、ちょっと異国の味がしておいしい。
カニはおいしいけれどやっぱり小さい。上海ガニって高級ですね。
一匹4000円くらいでした。メスよりオスの方が好きでした。白子のねっとりが美味しい。
帰って気付いたのですが、私が食べたかったのは豆乳のスープのようなものともち米おにぎりだったのに、それを頼んでいなかった!
でもまた行って、色んなメニューを食べてみたくなるお店でした。
そのあとはうろうろして、ゴマ団子を食べたり中国ソーセージを食べたり。
この中国ソーセージ、高峰秀子さんのエッセイで、炊き込みご飯にするとおいしいとあったので探していたのですが、見つけたものは大容量で買うのに躊躇していたところ、一本だけ焼いたのを買うことができました。
始めて食べましたが、想像と違って甘い。ビーフジャーキーよりの味です。
炊き込みご飯にはしないかな。シャウエッセンの方が好きです。
このソーセージを買ったところの向かいのお店、頂好食品というお店、伊藤まさ子さんが以前紹介していたので行ってみたかったところです。
ココナッツもちとゴマ団子、ピロシキを買いましたが、このココナッツもちがとってもおいしかった!個性的なわけではなく、ふんわり柔らかくて他で食べたことがない幸せな味でした。ここはきっと毎回くる。
お土産も少し買って、寒かったのでコーヒーを飲んで帰りました。
今日行ったコース、なかなか楽しかったのでまた行きたいです。
読書 ザリガニのなくところ
最近Audibleで耳から聴く読書を再開しました。
主に仕事の行き帰りに、ビジネス書や小説を二倍速で聞きます。
小説は二倍速で聞くと雰囲気がなくなって味気なく感じますが、一倍速だとまどろっこしい。
仕事の行き帰りくらいしか聞けないので、通勤が楽しみになりました。インスタみてるよりはずっと精神衛生上いいです。コマーシャルはずっと見ると疲れます。
評価が良くて目についたので、読んだ本、ザリガニのなくところ。
私は悲しい話が苦手なので、これは悲しい話っぽいと思って読むのを一瞬躊躇したのですが、最初の方にあった口コミがベタ褒めだったのと、ザリガニ、という単語に惹かれて読んでみました。
濃密で精密な自然の描写、自分が少女だった頃の心の動きを思い出させるような人物の細やかな心理描写、ストーリーの面白さ、確かに悲しい描写は随所にありますが、最終的には私としてはハッピーエンドよりの結末で、とても楽しめました。
時々挿入される詩が、悲しく美しい。
翻訳なので、作者ももちろん、翻訳者の言葉のセンスに脱帽です。
2倍速でも伝わってくる、悲しみを孕んだ、濃密で繊細な描写が何もかも美しい小説でした。
元気が出るわけではないけれど、自分の内面が豊かになるような、言葉の可能性に気がつかされる本でした。
TICTOKはじめました
インスタはしていますが、もう少し本格的に何かSNSをしないとなーと思っていたところ、総院長が、YouTubeよりTICTOKがいいよ、でも踊らないやつでね、ということだったのではじめてみることにしました。
とりあえずのアイコン。
私の個性は、旦那さんも形成外科医というところかなと思ったのでそこを全面に押し出してみました。単体ではインパクトが薄いキャラなので、、、。
形成外科2人が1人の人を見て、気になるところを指摘し合うというコンセプトです。
私たち2人とも雇われている身なので、なにかしらクリニック同士のいざこざになると良くないかと思い、旦那は顔を隠しています。うちのボスは、なに聞いても、いいよー、という人なので心配なさそうです。
よろしければ見てみてください(まだ一つですが、ぼちぼちあげていきます!)
初回はこの方を診察してます!
フリー素材の方です。
○リンク
息子の断乳(粉ミルク)。変な感じで終了。
1歳10か月の息子。
生後すぐから混合栄養で、不真面目な母は4か月くらいでおっぱいをあげるのをやめてしまったので、それ以降ずっと粉ミルクでした。
ごはんを食べるようになった最近は、朝起きた時、夜寝る前を基本に、癇癪を起したときにもミルクを欲しがるので一日3回程度薄く薄めたものをあげていました。
一か月くらい前から、いつものように「ミルク!ミルク!」といわれてミルクを渡しても、「あか!あか!」と言って受け取らず、泣き続けるという事態になりました。ほんとうに突然。
あか!が何のことかわからず、赤いフタの哺乳瓶がよいのか、お茶がいいのか、暖かいのに入れなおしてみたりしても癇癪は収まらず、そのまま泣き寝入りすることが重なりました。
あか、の謎が解けないまま、なんとなくミルクを欲しがる頻度が減り、現在全く欲しがらなくなりました。何だったんだろう。
よくわからないまま、突然ミルクが必要なくなりました。皆さんそんな感じですか?違いますよね。
とりあえず、ラッキーだということで、我が家のミルクはおしまいです。
年末までにミルク熱が再燃しなければ、哺乳瓶ともども捨てることにします。
へんなの。
美容業界の広告。
車でも食品でも洋服でもなんでもそうだと思うのですが、なぜこの製品がいいのか、何が他より優れているのか、それを消費者にアピールすることが必要です。
今までは一人の消費者として、その広告を見る側だったのですが、美容外科では自分で自分のコマーシャルをしなければいけません。そうすると、他の業界の広告も見方が変わってきました。
例えば食品ですが、パッケージの写真はイメージです、実際の商品とは異なる場合がありますって書いてありますよね。今までそれにあまり違和感はありませんでした。そうだよねー、と言う感じ。
飲むとおなか良くて体にいい!をコンセプトにしている食べ物なんかも、深く考えずに手に取っていました。
服だって、実際にいそうなモデルではなく、現実にはいないようなスタイルのモデルさんに着せて見せますよね。当然です。
ただ、いざ、自分が広告をしないといけない世界に入ってみると、広告自体にすごく違和感を抱くようになってきました。広告、っていう単語に対する概念が変わったというか。
いや、写真と違っていたらダメでしょ、とか、おなかにいいかもしれないけど物凄い糖が入ってますけど、とか、いやいや、この人が着たらなんでもかっこいいわ!とか。
興味を引くように計算しつくされた広告。出されている情報は、ほんの一部。嘘ではない、でも等身大でもない。
広告にうかうかとのせられないために、私たちは賢くある必要がある。40を目前に、こんな基本的なことがやっと腹落ちしました。
美容業界も他の業界とおんなじです。
まず症例写真。術前術後は同条件、すっぴんが基本かと思いきや、そんなふうに撮って載せているところはどこにもない。術前はすっぴん、術後はばっちりお化粧が標準です。
なぜなら、ぱっと見綺麗になっていることが一番重要だから。
でもこれはいいんです。嘘ではないから。
でも、確実に加工しているだろうと思われる写真(言葉を濁す)もあります。少ないですが。
お化粧でごまかしているだけで術前と全然変わっていない写真や、加工している写真、また、なぜこれを載せた?という仕上がりの写真をみつけると、とりあえず旦那に送る。そして二人で怖い怖いと言い合っています。
そんな中、悪徳クリニックを批判しまくっている先生というのもいらっしゃいます。
啓蒙という点で正しいですし、全然悪いことではありません。
でもそれも正義の味方ブランディングではないと言い切れるかと言われると、、、(言葉を濁す)。
ということでそれも気持ち悪いので我々はそちら側にもなれず。二人でこそこそ言い合うだけ。
医療は人の体にメスをいれるのだから誠実であるべき、はもちろん正しい。
でも食品なんて、人の体の中に入るものだけど、体に悪いもの、たくさん売られています。加工食品なんて、誠実になったら、広告できません。
医療が誠実であるべき、は誠実側にいようと決めた医者のコマーシャルでしかないように感じてしまうこのごろです。
もちろん、自分自身そうあろうとは思いますが、声高に言うのではなく、ひっそり、思うことにします。
この世界、疲れる。