低温やけどのこと
今週は健診がありました。引き続き安静ですが問題なし。健診に行っただけなのにとても疲れます。産んだら運動しないと。お昼寝したせいで簿記の講義が事前に決めたスケジュールから遅れてしまいました。FPはなじみやすいけれど簿記は手ごわいです。聞きなれない単語がたくさん。
先日は熱いものでのやけどのお話を書いたのですが、今回は暖かいものでのやけどです。暑い時期はほとんど患者さんはおらず、寒い時期に特有のやけどとも言えます。
やけどは熱いものだけでなく、暖かいものに長時間同じ場所が触れていることでも起こります。よくあるのが湯たんぽ。他にホッカイロを直接足に貼って起こす人もいました。話に聞いたことがあるのは、太ももの上にパソコンを置いて長時間作業した人が起こした例や暖かくなる便座に長時間座っていて起こした例(自分で動けない高齢者)です。本人は熱さや痛みを感じない場合が多いので注意が必要です。暖かいくらいの温度+長時間の接触+それに圧力が加わるとさらに深くなります。これを低温やけどといいます。
低温やけどの特徴は、とにかく深くまで焼けているということ。あとは、皆さん足が寒いので足にやけどをすることが多いことです。足は皮とすじばかりのところや骨が出っ張っているところが多いので、深いやけどになると容易に骨やすじの深さまで焼けてしまい、治療がとても長引きます。手術が必要になる場合も多いです。
普通のやけどと違って低温やけどのところは最初は触ってもあまり痛くありません。皮膚は白色になり、やけたというよりゆでられているような状態です。そのうち体自身がその死んでしまった皮膚を排除しようとして周りが赤くなったり、乾燥して焼けたところが黒く変色したりしてきます。治療はやけてしまったところを切除して、皮膚移植をします。範囲がごくわずかなら軟膏で治療します。骨や筋が出ている場合は薄い皮膚を移植するだけでは不十分なため脂肪を付けた組織をどこからか持ってくる必要があります。比較的若い人に多いので仕事を休めない人もいて、その場合はなんとか外来治療のみで治していきますが、1~2cmの傷でも数か月かかることがあります。とにかくやっかいなやけどです。
湯たんぽは、お布団に入る前にいれておいて、寝るときはは出すか十分体から離して使うのが正しい使い方です。
ところで私も湯たんぽは大好きで学生の時から愛用している巨大な金属製の湯たんぽを持っています。最近よくあるおしゃれなものではなくて、銀色で枕くらいあるものです。商店街の金物屋さんで買いました。湯たんぽって、大きな猫と一緒に寝ているような幸せな心地よさがありますよね。乾燥もしないし、足元だけ暖かいと、部屋全体を暖めるよりよく眠れる気がします。
私の使い方は、ティファールで沸かした熱湯と蛇口からでるお湯を半々でいれて、その触れないくらい熱いのをバスタオルでくるんで太ももの裏に置いたり、おなかの上に載せたりしています。そうですね、最悪な使い方です。もしこれで低温やけどを起こすと、範囲も広く大変なことになります。そのため、私が湯たんぽを使い始める時期になると旦那さん(同業者)はすごく嫌な顔をします。
自己責任といっても、さすがに子供が小さいうちにやけどするのは周りに迷惑なので最近は離して使うようにしています。もちろん子供には使いませんが、夜中お布団の上を縦横無尽に転がっているのを見ると湯たんぽ自体の意味がそもそもないようです。
読書~はっとりさんちの狩猟な毎日~
妊娠8か月半になりました。前回妊娠時に母子手帳に「次の時はそろそろ仕事休んだほうがいい」とメモしていた時期です。胎動も激しく、おなかの皮膚もぱつぱつ、息苦しさと動悸、不眠、残尿感、諸々一気に出てきました。
旦那さんは私よりは本を読まないのですが、珍しく旦那さんあてに本が届いていたので先に読んでしまいました。
なぜ突然この本なのかはわかりませんが、お友達に医者をしながら山登りをする人がいるので(エベレストとかそういう山)、その人の影響かもしれません。旦那さん自身は、虫が苦手、汚れるのも苦手、寝るなら寝心地がいい自分のベッドが一番という人なのでハードな山登りはしないと思います。そんな旦那さんでよかった。
家族の中でお父さんがとびぬけて変わっているとき、意外と他の家族は冷静で常識的なことが多い気がするのですが、この家族もそうです。そして、常識的ではあるのだけれど、お父さんが持ち込む非日常をいつの間にか受け入れて一緒に暮らしている。家族の器が大きい。また子供たちが生き物を育てたり食べたりすることについて、自然な受け入れ方をしているところがいいなぁと思いました。
クレイジージャーニーというテレビ番組が好きでよく見ていたのですが、それに出てくる人たちは、自分では抑えようがなく極端なことに邁進してしまう人が多かったと思います。この本のはっとりさんは、「人工的なものになるべく頼らない生活をする」「少年のように自分に正直に生きる、そしてそういうふうに生きているように見られたい」ということを常に意識していて、本人にとっての自然な行動というよりはある種の信念によってそうしている、というところがあるように思えました。冒険家でありつつ思想家の側面が強い印象を受けたのですがどうでしょうか。マツコの知らない世界に出演する人にも、実際の行動が極端なことは同じでも、本物のやばい人と何か理由があって(”極端な行動をしている自分”への依存など)そうしている人とが出ていると感じます。本物のやばい人はただただ楽しそうでいいです。
自分はもうこの便利な生活のほうがいいな、はっとりさんちのことは本で読むだけで満足と思う次第ですが、鹿肉を食べると飛び跳ねたくなるような元気が出る、というところはうらやましい。飛び跳ねるような元気なんて、成人してから湧いてきたことがないです。娘は毎日あきれるくらい飛び跳ねていますけどね。
この本は本当に何も知らない人向けです。少し勉強してきて、iDeCoもNISAも故郷納税もして、毎年確定申告をしている身にとっては知っていることだけで、さっと読んでおしまい。研修医が読む最初の一冊としてはまとまっていてとてもいいと思います。医者の働き方に関することも出てきましたが、医局に属するかフリーで就職するかについては(医局に属するというのは、大学の●●科に所属して、そこからの派遣で関連病院に勤務するということです。普通の会社員の人と同じようなシステムです。私はそれ。)お金の話だけでは語れないところがあり、そういう考え方もあるなという感想でした。私の妹も医者で医局に属さずに就職しているのですが、それはそれで大変そうです。ただ、医者をしながら投資をするという生活スタイルがどのようなものか(一般的な情報は、医者という職業が少し特殊なため参考にしにくいことがある)をみてみたかったので次の一冊も読んでみました。
この本は良い本でした。資産運用の話になると、広く浅い本で教科書にはなるけれど現実的な投資の参考にならない、リスクが高い投資に重点を置いている、投資信託の話しかない、というものが多かったので(私が読んだ中では)、この本は堅実な株式投資について細かく書いてあり、株価の見方や、株の評価の方法なども丁寧に書いてくれているので、最初に手に取るのは早かったかもしれませんがいくつか本を読んだ今の時期に読むのはとても面白い内容でした。医者でなくても株式投資に興味がある人にはおすすめでした。
こどものやけど
毎日のスケジュールが決まってきて特に書くことがなくなってきたので、何も書くことがない日は本業を生かした内容を書いてみようと思います。
冬になるとやけどの患者さんが増えてきます。やけどといっても色々あるので、まずはこどものやけどについて書いてみます。
どうしてやけどをしたのか
子供のやけどは多くは室内で起こります。多いのは、ラーメンやお味噌汁をこぼした、です。自分でご飯が食べられるくらいの年齢になるとこれが多いです。それより小さな子になると、触れる位置に熱いものが置いてあった、というのがほとんどの原因です。ラーメンをこぼすのはある程度防ぎようがないのですが(大人もこぼすことがあるし)、それより小さい子のやけどは気を付けていれば防げたものも多く、また皮膚が薄いこと、やけどをする位置に問題があることが多く治療に時間がかかることがあります。
例えば、
・床に煮物が入った鍋を置いていた
・手が届くところに炊飯器があった(蒸気が出る穴が危険)
・電気ポットは上の方にあるがコンセントが下にありコードに手が届いた
・テーブルの端にコーヒーを置いていた
などです。
娘が生まれてから本当に実感するのですが、見ているから大丈夫、は不十分です。相手はランダムな動きをするので、ほんのわずかな時間で思いかけないことをします。目は離さないけれど、もし離していたとしても大丈夫、な状況をつくらなければ危ないです。
そして、このころのやけどは、熱いということを理解しておらず手で触るために受傷することが多く、手のひら側にやけどをします。ラーメンがおなかや太ももにかかっても傷跡のことが心配なくらいで済むことが多いですが、手のひらはそうはいきません。やけどがある程度深い場合、治った後に拘縮といって皮膚が固く伸びなくなることがあります。そのため、指がまっすぐ伸ばせない、ひどい場合は指の成長を阻害することがあり、その場合は追加で手術が必要となります。
応急処置
やけどをしたらどうするかですが、何よりもまずすぐに冷やします。病院に行く前にです。洗面所やお風呂場に連れて行って水道やシャワーで直接水をじゃぶじゃぶかけます。今後のやけどの深さが深くなるか浅くなるかを左右するのは病院につくまでの時間ではなくどれだけ早く十分冷やしたかで決まります。傷にどんな薬を塗るかよりももっと大切なことです。冷やす時間に決まりはありませんが、何分間か、十分患部が冷たくなるくらい冷やして、そのあと氷水をいれたビニール袋やアイスノンを当てた状態で病院に来てください。ただし火事などで広範囲のやけどを負ったり、熱い空気を吸い込んでいる場合は別です。すぐ救急車を呼んで、冷やせるならそのあと冷やします。
治療法、治るまでの期間
やけどには大きく3つの深さがあります。
・1度:日焼けのように赤くなってひりひりするだけ。翌日には引いていることが多い。
・2度:みずぶくれができる。この2度には1~2週間くらいで治る浅い2度と、治るのに時間がかかり手術が必要になることもある深い2度があります。
・3度:水ぶくれができることもあるし、すでに表面の皮膚がはがれてしまっていることもあるけれど、2度と違うのはすでに皮膚が死んでしまっていることです(2度はぎりぎり生きている)。この場合は初見でわかることもあり、小範囲でも手術が必要になることが多いです。
やけどの深さは病院に来た時点である程度決まってしまっていますが、よほど深くない限り、最初の見た目では判断できず、1週間くらいの間で違いが目に見えてわかってくることが多いです。1度のときは何もしなくてもいいですが、2度以上になると傷の処置が必要になります。
水ぶくれは上の皮が天然の絆創膏になるので無理に破らなくてよいですが、あまりに大きいときや、数日たって中の液が濁ってきて感染が疑われるときなどは中の液を抜いたり破ったりします。基本的に傷の管理は、毎日洗う、乾燥しないようにする(そのために軟膏を塗る)、の2点です。抗生物質を処方するかについては医者それぞれのところがありますが、まず最初は必要ないです。軟膏は、それも処方する医者によって違うと思いますが、なんにしろ乾燥しないようにするために塗っていると思ってもらえたらいいです。
被覆材と言って数日変えなくていい絆創膏を使う場合もあり、正しく使えばとても便利なものですが間違えると中で細菌が繁殖して化膿するので、毎日洗う、乾燥させないようにする、がスタンダードでよいと思います。軟膏は使わずに、排水溝にかぶせる穴が開いたビニール袋を使って乾燥しないようにすることもありますが、傷の場所や深さによるので指示があった場合だけ使うようにしてください。洗う水は水道水で十分です。たまに生活が井戸水の方がいるのですが、飲める水であれば問題ありません。水でもぬるま湯でもいいです。アロエを貼ってくる人もいて絶対ダメなわけではなさそうですが(浅い場合は何しても治るので)、おすすめしません。消毒も傷の治りを悪くすることがあるので、医者から言われない限りマキロンなど使わないでください。石鹸もなしで、たくさんの水かぬるま湯でよく洗う、だけでいいです(石鹸はついてもいいですがしみるので)。
洗うのが怖くて数日そのままです、と言って外来に来る方も結構いるのですが、洗わないのが一番怖いです。感染するとやけどは深くなります。特に小さい子供の場合は、小さなやけどでも感染を起こして高熱や発疹がでることがあり(洗っていてもなることもありますが)そうなると入院になってしまいます。どうしても怖いときは毎日病院に行ってください。
手術
軟膏で治らない深さのときは皮膚移植が必要になることがあります。軟膏で治っても、最初に書いたようにそのあと拘縮がくると手術が必要になることがあります。
一般的なことを色々と書きましたが、これだけやけどのこどもを診療で見ていても、自分の子供でひやりとする場面はあったので、子育て中の方、特に複数子供がいる方は大変ですがお気を付けください。
ちなみに最初の画像は傷を治す妖精ナオルンです。形成外科学会公式キャラクターです。そして、5月5日こどもの日はキッズの日→傷の日、だそうです。よろしくお願いします。
日記
自宅安静生活も一か月を過ぎ、一日のスケジュールが安定してきました。この生活のポイントは、自分に考える時間を与えないことだと思います。正常な妊娠であれば、そろそろ赤ちゃんグッズを買ったり名前を考えたり楽しいことを考える時期ですが、切迫早産中に考える時間ができると、切迫早産の人のブログを検索して一喜一憂したり、将来への不安や周りの人への不満がぐるぐる渦巻いたりネガティブになりがちなので積極的に空き時間を減らしていきます。動かないのでどうしてもカロリーオーバーになりがちなのも、頭使うと少しはカロリーを消費するかなというのもあります。暇だと色々食べてしまうし。私は二人目を産むつもりがあったので娘の赤ちゃん服などはすべて保管しているため、消耗品以外特に新しく買い足すものもありません。できるだけ体にいいものを食べるようにする、安静にする、こと以外いまの私がおなかの子供にできることはないと割り切って過ごしています。
起床
朝は日によりますが、4時ころから目が覚めてしまうことと、目覚ましがなる6時まで寝ていることがあります。休日は7時半くらいまで寝ていることもあります(そのころ娘が起きる)。早く起きてしまったときも頭は働いていないので、ツイッターみるなどしてだらだら過ごし、5時には勝間さんのサポートメールがくるのでそれを読みます。ブログを書くことも。
朝食
私と旦那さんは、フルーツ、ヨーグルト、完全無欠コーヒー、ミロ入りプロテイン(シャクリーのプロテインは疲れに効くけどおいしくないので牛乳とミロでごまかす)、娘はパンとフルーツ。10分くらいで用意できるので、子宮頚管長が安定してからは私が用意しています。休日はこれに私たち用には何か具をのせたパンがつきます。ちなみに昨日はあんこバタートースト、今朝はコーンマヨネーズトースト。
英単語
朝食後、旦那さんと娘はシャワーを浴びます。その間に英単語アプリ(ミカン)で100語を目標に英単語を勉強します。5分前後。
英語の勉強
旦那さんと娘が7時半に出かけてから、順番は日によりますが大体まず英語の勉強をしています。毎日必ずするのは、シャドーイング(結局シャーロックホームズを0.9倍速にしてする。一回40分前後。そのあと和訳を読みながら1.2倍速で聞くので一時間以上かかる)、短い日記をかく。その後NHKのラジオ英会話をアプリで聞いたりkindleで英語の本を読んだりTEDを聞いたり、その日の気分で増減しています。
論文を書く
作成中の英語論文の添削が返ってきたので、提出するための様式を整えるなど手をいれます。日によってはこれに4時間くらいとられます。以前よりは英語読むのに抵抗がなくなってきたような、、、気がします。
FPの勉強
教科書と問題集を一巡したので、今は問題集を解きながら教科書を確認する作業を一日約1時間くらいしています。
簿記の勉強
クレアールの通信講座を一日に2~3単元見ています。復習の時間をいれて、講義は1.2倍速で聞いて、一時間半くらい。まだ概念の理解ができていないのでなんだか雲をつかんでいるようです。
資産運用の勉強
初期はかなりこれに時間を取られましたが、今は前の本を時々読み返すくらい。リベラルアーツ大学のyoutubeを見ることもあります。
読書
勉強に疲れたら本を読みます。今読んでいるのはまた勝間さんの本。勝間さんの本の中で他のおすすめの本が紹介されることがあるので、興味をひかれたものはその場ですぐ注文します。
食事
朝ごはんが軽めなので10時くらいにおなかがすきます。だから一回目のごはんは早いです。母の作り置きを温めるだけ。一回量は少な目で。そのあとおなかの状態に応じてもう一回お昼過ぎにごはんを食べたり、おやつを食べたりします。みかんや蒸したさつまいもなどを食べてなるべくお菓子は一日一回に抑えます。お菓子がたくさん食べたくなったときは、一週間に一回は暴食可、またはお菓子よりはマシということで甘いミルクティをいれてごまかします。
シャワー
基本的にシャワーのみ。髪の毛を洗うのは乾かすのが大変なので3日に一回くらい。どうしてもむしゃくしゃしてしまう時だけ、入浴して気分転換します。
ここまでが毎日のルーティンで、これだけで結構忙しいです。特に音が出るタイプのことをするのは旦那さんと娘がいないときしかなく夜に持ち越せないので、時間を見ながら組み込みます。仕事が遅くならなければ6時半ころに旦那さんと娘が帰宅。娘が帰ってきたあとから寝る時までは娘の相手を優先して、そのあと眠ければすぐ寝て、眠くなければ本を読みます。寝る直前はできればパソコンやスマホを使わない方が眠りやすいようです。
読書~断る力~
こどもとのおうち遊びのネタがすぐつきるので、先月までトイサブという数か月に一回5~6種類のおもちゃが送られてくるサブスクリプションサービスを利用していました。それでなんとなく本人の趣味がわかり、サービスの値段よりも実際買った方が安いようなものが好きだったのでやめました。音楽や音がなるおままごとセットより、マジックテープで真ん中がくっついている野菜と鍋のほうが遊ぶし、磁石でくっつくブロックよりレゴの方が集中します(短いけど)。サイズ違いのカップが重なっただけのおもちゃも好きでした(安い)。もう一つの理由は、送られてくるおもちゃのパーツがとても多くて、毎回送り返すときに探すのがとても大変だったという理由もあります。今は粘土でよく遊んでいるのと、めばえという定期雑誌も、まだ全部理解はできていませんがかなり遊んでくれました。
読書と言えば今までは主に小説か料理に関する本、ファッションに関する本ばかりでしたが、最近実用書を読むようになってから、途中で小説をはさむとまだるっこしくて読めないという状態になってしまいました。西加奈子さんの円卓という小説が最初のほうで挫折したままになっています。今までは読み始めたら一気に読み終わっていたのに。
引き続き勝間さんブーム中です。少し前の著書になりますが「断る力」、読み終わりました。
断り切れずに周りからの頼みをすべて引き受けて、それをそこそこのクオリティでこなすのが精いっぱい、スペシャリティを持つための自己投資をする時間も無くなり、結局は従順で取り換え可能なレベルの人材として終わってしまう。そんなふうにならないようどうしていくべきか、ということについて、単なる個別事例についてのHow toではなく、基本となる姿勢について書かれています。
”仕事に関して断りのメールを書く際の3つのポイント”、のようなその場その場のテクニックではなく(緊急的にそういうものが必要になることもあるのですが)、「7つの習慣」しかり、「身銭を切れ」しかり、もっと根本的な、自分の行動規範となる軸を作りましょうという本なので、これも何度か読み返さないといけないタイプの本です。
自分がどうなりたいのか、そのためには何をして何を断るべきか、といった自分との対話を常に行う必要があるので、ぼんやり生きていてはできません。また、断る際にも、できるだけ相手に不快な思いはさせないよう配慮する、また断った分だけ受けた仕事のクオリティを上げることで周囲に納得してもらう、など、本当にこの人の生き方は常に頭を使っていて、エネルギーが必要です。
面白かったのは、上司は思い付きでものを言う、という部分です。
上司は部下ほどは現場の実務に深く関わっていないけれども、上司である以上なにか部下に指示を出さないとと思いなんとなくそれっぽい指示を出す、その指示はしばしば現場から見ると見当外れである、そしてそもそもその指示が重要かどうか上司自身もよくわかっていない、というお話でした。
会社でいうところの上司は私たちにとっては教授にあたります。教授は基本的に手術も上手でリーダーシップもあって尊敬されているのですが、時々、どっちでもいいような細かいこと、でもいざ本当に修正するとなるととても大変なことにこだわることがあります。こっそり修正しないままにしておいても本人も気づかないようなことです。その心理はこういうことだったんだと納得しました。
自宅安静となってすぐに、暇な時間に対する恐怖から大量に本を注文したのがまだまだ積んだままになっています。大量に読むようになるとだんだん読む本と読んだ本が混ざって邪魔になってきました。kindle読むためのタブレットが欲しいなー。本は紙派だったので、まさか自分がそんなことを言い出すなんて、2か月前には想像もしませんでした。
日記~格安SIM~
2歳2か月の娘の会話能力が急速に高くなっているのですが、昨日は旦那さんと遊びながら、とーたん、今日は元気ねーって言いました。確かに最近やっと仕事が落ち着いてきて元気になってきたところでした。今日、とかいう時間の概念がわかっているのかな。
前々から気になっていて、でもよくわからなくて放置していた格安SIMですが、今回やっと変更しました。お金に厳しい妹に聞いてみたところ、妹もずっと気になっているけどなんだか怖くてそのままとのこと。
今のケータイ料金は10000円前後です。人と比べてずっとスマホを使う時間が長いわけではありません。むしろ動画とか見ていない方だと思います。電話も仕事関係が少しだけ。家にはwi-fiがあるのでそんなに通信量も多くないと思うのですが、いろんなプランやサービスが付帯していてどれが必要なのか、その割引はお得なのかどうなのか正体がつかめない状態でした。今回背中を押されたのは、これもまた勝間さんが、格安SIMにしないのは単によくわからなくて不安だからで、むしろIT関係に強いお金持ちほど変更しているというのを何かに書いていたので苦手ながら色々と調べたのでした。
いくつか調べて、今の機種で、一番手続きがシンプルに済みそうで料金体系もシンプルに思えたb-mobileにすることにしました。
今回私が調べた中で知らなかったことを列挙してみます(ちなみに私はiPhoneユーザーでソフトバンクに加入していました。そして8月にiPhoneが壊れて買いなおしたばかりでした。買いなおしたばかりでなかったら、本体も安いやつにしたかったです)。ケータイのこと何にも知らない人はこんなに知らないんだと思っていただければよいかと思います。見出し機能を使ってみたかったので無駄に見出しがついています。
・データ通信SIMと音声対応SIMがある。
データ通信SIMのほうが安いのでこっちでいいやと思いかけたけれど、通話できないんだ!そういう意味か!というのに気づき、音声対応SIMにしました。データ通信だけとか誰がいつ使うんだろうと思いましたが、タブレットなどで動画をみるだけ、という人が使うと知り、確かにと納得しました。自分の通信量を確認してみましたが、8月からの総量が7GBとでました。本当かな。めっちゃ少ないような。
・一番最初に加入した時作ったisoftbankがつくアドレスが使えなくなる
全然使っていないし、そもそも覚えてもいないので別に使えなくなってもいいやと思いましたが、アプリをダウンロードするときに毎回そのメアドをIDにしてログインしていたので、IDを変更しました。
・料金の締め日にしないと次の一か月分の使用量が請求される(ようです)
自分の料金の締め日をマイソフトバンクで調べて、そのあたりに変更できるようにMNP番号を取得し、SIMを注文しました。すべて寝たきりで済んで素晴らしい。せっかちなのでSIMが届く前にMNP番号の手続きを先にしようとしていましたが、申請が通ってから有効期限があり、有効期限まで何日か余裕がないと変更できないようなのでスケジュールを立てて変更しました。
・5分話し放題月額500円はすぐ使えない
今までの通話のアイコンからではなくて、bmobile専用のアプリをダウンロードしてそれからかけないといけないのですが、かかりません。ネットで調べたら使えるようになるのに2日くらいかかるとのこと。そんなことどこにも書いてなかった気がするよーと思いました。でも結局数時間後に今から使えるよメールが来ました。切り替え手続き自体も、時間帯によっては結構時間がかかるみたいなので、バタバタしていなくて誰かと連絡とる必要がない時間がよさそうです。通話の質はまだわかりません。旦那さんにかけてみたけど横にいたので普通に声が聞こえてきて、娘も負けずに何か横でしゃべっていて、よくわかりませんでした。
・本体代金の分割支払いはそのままにしておいても自動で払われ続ける
この辺も不安だったのですが、そのままでいいようでした。今まで何回か水没した時もソフトバンクの保証があったからよかった、ということはなかったので、まぁ本体に付随したサービス(把握していない)が終了になっても困らないかと思いました。壊れない限り、特に途中で新しいのが欲しいとも思わないので。
今は自宅から出ないので自宅のWi-Fiしか使わないから実際の料金や通信速度がどうなるかは来春に働き始めないとわからないのですが、またわかり次第書こうと思います。それも含めてこの時期に変更しておいてよかったのかも。
そんなこんなでやっと変更しましたが、まだ何か見落としていることがあるのではないかと不安です。さらになぜか今日からパソコンにアダルトサイトのポップアップ広告が勝手に出るようになってしまい、その削除に2時間くらいかかってしまいました。ちなみにそのポップアップは、最初はウイルスかと思ったのですが調べたところただの広告のようでした。ただ勝手にインストールされた変なファイルもないし、ポップアップ広告はそもそもブロック設定になっているし、拡張機能(よくわかっていない)にも変なのないしで、最終的にその広告を開いて、そのサイトのアドレスを表示しないように設定して、さらにポップアップ広告などをブロックしてくれる無料アプリをいれたら出なくなりました。これも対応として合っているかわからないのですが、とにかく慣れないことばかりな一日でした。
日記~資産運用~
昨日は夜中の一時に鼻が詰まって娘がぐずり、その対応をして一旦は寝たものの、今度は3時に突然起きて大泣き。理由はわからず。なでなでしても叩かれ、抱っこしようとしても魚のように暴れずっと泣き続けるので、試しに「アンパンマンみる?」と聞いてみたらピタリと泣き止み、こっくりうなずきました。そこから朝まで一緒にアンパンマン。5時くらいにテレビを消したら寝てくれました。理由なくぐずるのは風邪の前兆かとも思いましたが、朝からは元気全開でやれやれでした。
やっと、SBI証券、SMBC証券、楽天証券の口座ができました。長かった。。証券会社はそうでもなかったけれど楽天銀行が一番時間がかかりました。
あとは子供用のジュニアNISA、楽天銀行口座を作れば口座関係はとりあえずOKですが、手続きを進めるために住民票を取りに行かないといけません。郵送で取り寄せるにしても郵便局に印紙を取りに行かないといけないのでどちらにしてもまだ無理。
結局最終的に読んだ本は以下の7冊。以前書いたものとかぶります。
資産運用を考えるきっかけになったのは勝間和代さん。他の本も参考にしていますが、基本はこの人の言う通りにしています。今色んなことを一日中勉強しているのは、発端はすべて勝間さんからだな。
キャッチーな題名にひかれて。前にも書きましたが、お金の話は強めの口調が多い中、この本は著者の生活がちらちら垣間見られてなんとなくのんびりした雰囲気で読み物として面白かったです。
株の全体的な知識をつけるために購入。投資信託をするなら結局使わない知識もあるけれど、株の世界のルールを見られるので面白かったです。カラフルで読みやすい。
私自身は堀江さんはあまり好きではないのですが(口が悪い印象)、勝間和代さんは親交があるようで、なんとなく帯につられて購入。ここに出てくるようなリアルタイムの売買は今のところするつもりはないので、こういう世界もあるんだ、株っぽいな、という感想です。
アマゾンプライムで無料で読めたので読んでみました。対話形式なのですが、教えてもらっている方のキャラが「でも~~じゃないですか」ばかり言っていて、弱気で卑屈でそれにイライラ。内容はわかりやすくてよかったです。大体他の本と重なります。
さばさばした女の人が教えてくれてる、という爽やかさがある本でした。うまく儲けるというノリが軽い本ではなくて、堅実な内容です。
この本は、株の雑誌を読み物として読みたい人にはいいかもしれません。でも私としては株と関係ないコラムも多くて情報がまとまっていないのでちょっと使いにくかった。他の本で勉強した後に最後にファッション雑誌を読む感覚で読めばよかったかなと思いました。
これとプラスして、youtubeでリベラルアーツ大学を見て、こびと株、庶民のIPO、カブスルなどのサイトをみて勉強しました。
結果どうしたかというと(ここからは私がどう考えてこの内訳にしたか、将来の私への覚書です。資産運用に関して3週間くらいしか勉強していない超初心者のたわごとです)、
「基本姿勢」
ノーロード(買い付け手数料無料)の投資信託、信託報酬(年間管理料)0.6%以下(決め手がないときはこれがより低いもので決めた)、インデックス投資(全体の株価の動きに連動する。リスクが低い。)、ドルコスト平均法で運用。償還期間無期限(ずっと積み立てのつもりだから)。総資産額10億円以上。この設定で検索で絞って、そこからはなんとなく決めました。コロナの影響でどれも今年初めにガクッと株価が下がっていて、回復しているのもあればまだ回復していないものもあり。その辺はドルコスト平均法なので気にしなくてよいかなということで、それ以前の総資産が右肩上がりで安定しているもので、配当金が出る方式ではないもの(基本的に投資に上乗せしていきたいから)というものを選びました。あとは日本と先進国(ほぼアメリカ)とに分散させることと、不動産を扱うREITにも興味があったのでそれを含むもので探しました。今の段階では増やすのを目的に運用して、50歳くらいになったら値動きが少ない債権の割合を増やそうかという予定です。
・SBI証券(積み立てNISA):日本の投資信託と世界株式の投資信託を半々。これはこのまま放置します。50歳ころになったら債権を増やしたいのですが、非課税の上限が年間40万円で、ある程度額が溜まったときに債権の割合を増やす、という手続きを非課税の中でするのはどうしたらいいかよくわからないので(再投資するなら積み立てNISA解約した方がいいのかな)、それまで寝かせておいて時期が来たらまた勉強します。
・SMBC証券:新規上場企業の株を買って初日に売るというのをしてみたくて(IPOというそうです)口座を作りました。IPOは評価が良いものはかなりの高確率で利益が出るそうなのですが、その分人気で抽選でしか買えず、それもかなりの倍率なので少しでも使える口座を増やして応募し、当選確率を増やしたかったからです。宝くじを買うみたいな感覚でしてみてます。もう少し預金が増えてきたら銀行ではなくてここに国債を買って置いておこうかな。それとも全部楽天証券にまとめたほうがいいかな。考え中。
・楽天証券:ネット銀行の口座を持っていなくて不便だったので、一番身近な楽天銀行で口座を作り、その流れで楽天証券をメインの証券口座にしようと思いました。ここは基本はドルコスト平均法なのですが、「~1億円を貯められた理由~」の著者がしていたように、時期をみて売却し利益の分を上乗せして積み立てる、というのをしてみたかったのと、REITにも興味があったので、世界経済インデックスファンドと、日本のREITと先進国のREITをすこしづつ買ってみました。まだローン返済中なので少額で、、。最初はローン返済後に資産運用を考えようと思ったのですが、この自宅安静の時期にいろいろと進めておかないと、仕事が始まるときっと考える時間が無くなると思ってバタバタ始めた次第です。ローン自体は今までの繰り上げ返済でも利息がかなり減ったので、利息分は格安SIMにすることでトントンになる予定(あ、それは勝間塾代に充てるんだったか)。日本のREITはまだコロナから立ち直っていない感じでしたが、年単位でみれば戻ってくるかなあと思い、勝間さんもREITは勧めていたので買ってみました。リモートワークがすごく定着したらオフィス系は戻ってこないのかな、ホテルはきっと生き残ったのが盛り返すよね、このままずっとみんな旅行行かないわけじゃないし、そしてネットショッピングはますます一般的になるから倉庫とかは増えるよね、みたいなぼんやりとした見通し。
勉強していると色んな考え方があってごちゃごちゃしてきたのですが、最終的に、私は短い期間でハイリスクハイリターンの取引ができるようになりたいわけではなく、配当金を増やして早期退職したいわけでもなく、でもちょっと株の世界を体感してみたいという自分の立ち位置が見えてきたのでこんな風になりました。
こんなの働きながらイチからできないよー。
朝から英語の勉強と資産運用のことをしていたらもう夕方。英語は上達の気配なし。途中、youtubeのリベラルアーツ大学でおすすめしていた食事に関する本をオーディブルで2.5倍速で聞きましたが、これはあんまり面白くありませんでした(「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」)。でも知らない情報もいくつかあったので良し。2.5倍速で聞くって、読書を楽しむというより集中して情報を仕入れるという感じでとてもせわしない!本の内容によっては便利ですが、お茶とお菓子を用意してだらだら読むのも捨てきれないな。
クレアールから簿記の教科書が届いたので今からみんなが帰ってくるまでは簿記web講習とFPの勉強です。さてどれだけできるかな。