ぷっくり丸と一緒

ぷっくり丸と一緒~外科系女医の試行錯誤の日々~

仕事と家事と育児を欲張る形成外科医

読書~ストーリー思考~

 

ストーリー思考

ストーリー思考

 

 これもたぶん勝間さん関連から頼んだ本ではないかと思います。自分では買わないタイプの本です。

問題を解決するとき、問題を解決するためにいくら頭を使っても、そもそもその問題が問題として持ち上がったのは自分の現在の解決能力を超えているからで、アプローチを変えなければ解決が難しい、という前提のもとに新しいアプローチ方法が提案されています(ちょっと解釈が違うかもしれません)。

まず、前半はストーリーの重要性について書かれています。物を売ったり、プレゼンするときにストーリーを作ることで、多くの人に理解されやすくなりかつ訴えかける力が強くなるというのはとてもよくわかります。テレビコマーシャルなどでも最近はどの商品もストーリーの中のキーとなる小物という形で提案されているものが多いと思います。はまれば絶大な支持を得ますが、それが時々間違っているのではないかと思うこともあります。最近は性的な目線で女性自身や女性が身に着けるものをみることに女性全体がとても敏感になっており、その方向性のストーリーをつけてしまった企業などがとたんに反発をくっているのを見かけます。そろそろわかりそうなものですが、わかりそうなのにやってしまうところに問題の根深さを感じます。

後半はフューチャーマッピングの具体的な方法の話になります。解決したい、達成したい目標を決めた後、一旦それから離れて一見関係ないようなストーリーを作っていき、そのストーリーからヒントをもらいながら実際の問題解決を探っていくというものです。昨日見た夢に意味づけするような感覚に近いかもしれません。今までの自分の考え方の癖を出さないように、あえて問題を解決しようとせずに自由に頭を使って、そこからヒントを導き出すという方法は面白いと思うのですが、実際に読みながらやってみましたが、私はなかなか頭を切り替えられず結局もともとの問題を解決するという呪縛から逃れられていないマップができたのでした。

こういったワークショップ的なものは私はどちらかというと苦手です。フューチャーマッピング自体は一人でできるものですが、このワークショップ的なものというのは今までの学生生活などでグループ課題として課され、そもそもそのワークショップ自体が中途半端なものだったがゆえに無駄な時間として終わるという経験が邪魔をしているのだと思います。

こういう方法もあるという気づきがあった、ということで今の時点では寝かせておきます。

日記

昨日気づいたのですが、両足に細かいぶつぶつが大量にできていました(二の腕によくできるようなもの)。かゆくはないのですが、見た目がよくない。そして先日は、娘の動画を撮ったときに映り込んだ自分の姿に愕然としました。おなかが大きいのは仕方ないとしても、他のところも太って、二重顎になって、人と話さないからか顔もたるんだ感じで、早く産んでダイエットしたいです。ぶつぶつもきっと妊娠に伴うものなのでしょう。

産後ダイエットのモチベーション維持のため、すでに肩紐がないタイプのブラジャー、背中が開いたタンクトップ、細身の白いシャツ、かわいいスカートを購入しており、あとはおしゃれタートルニットを購入予定です。頑張るんだ。頑張らなかったら一つも入りません。

旦那さんは記念日に関係なく(むしろ記念日に限定すると忘れたり仕事だったりするので)プレゼントをくれるのですが、昨日は突然ニットのポンチョをくれました。メンズ。私は体が大きいのでピッタリで、ワイルドな感じもとても好きで、いつもプレゼントのセンスには感心します。嫌なものをもらったことがない。結婚記念日には毎年ではなくて5年に一回くらい、結婚指輪と同じブランドのアクセサリーが欲しいと言っていたのですが、今年は3年目にもかかわらず、そして結婚記念日は2月にもかかわらず、この生活が始まって少しした頃に突然同じブランドのピアスをくれたのでした。今の状況を頑張ってという意味だったのだと思います。

私は12月の旦那さんの誕生日ということでオリジナルの仕事用名刺をすでにプレゼントしました。前のがなくなったというので。価格の差。

誕生日の夜ご飯をどうしようかなと悩んで、凝ったものは作れないし食べにも出かけられないので宅配のディナーを調べていたのですが、たくさん情報はあるものの、ほとんど自分で実食していない情報が多く参考にしにくいです。表題が目を引くだけで、内容は身銭を切っていない情報が氾濫しています。結局実食レポートが多いものは鍋系だったので、ちょっといい鍋セットと、小さいホールケーキを頼むことにしました。クリスマスは入院中なので今年はなしかな。娘はこれも記念日関係なくおもちゃをじじばばに買ってもらっており、まだクリスマスの存在は知らせなくてよいかなと思っています。

さてと、FPのお勉強は今日分のノルマをクリアしたので、英語でもするかな。簿記も佳境に入ってきたので、一旦ここらへんで総復習します。

ちょうど今週の勝間和代さんのサポートメールが、言語化について、というもので、言葉のアウトプットを推奨していました。サポートメール、この時期に入っていてよかった。モチベーションの継続に大きく関係しています。

読書~リトル・フォレスト~

 

 何か食べながら、食べ物の本を読むのが好きです。家族ができてからは、お行儀が悪いのでほとんどできないのですが、それでも時々一人で食べるときは、料理本やグルメ本、小説、なんでもいいので食べ物に関する本を読みながら食べることが多いです。

最近特に食べ物関連の漫画が増えてきたように思います。いくつか読んだのですが、どれもおいしそうだし、まねして作ってみようかなとか、このお店の近くに行ったときは行ってみようかな、と思うのですが、読み返すことはほとんどなく内容を忘れ去ってしまうことが多いです。例外的に「昨日何食べた」は、漫画としてより実用的なレシピ本として作るものに詰まったときに読み返します。

リトル・フォレストは、私の父が数年前に癌の手術をすることになり、その待ち時間が暇だろうと思い母に渡したところ(母は海外ミステリ小説ばかり読む人でしたが)、珍しくとても面白かったと好評だった漫画です。

この本に出てくる食べ物は強烈に食欲を刺激します。頭にしみ込んで、読み終わった後も何度も食べたくなります。でも残念ながらどれも簡単にはできません。簡単にできないうえに、その時のシチュエーション(肉体労働後、厳しい寒さの中など)も重要になってくるので、主人公と同じ思いで口にするのはかなり難しい食べ物です。

食べ物には栄養素だけでは語れないエネルギーがあると思います。機械で作られたコンビニのパンはエネルギーが弱く、人の手や思いがのるとエネルギーは強くなってきて、その思いがポジティブであればあるほど、食べると心が安定する効果があるような気がします。私の母はとても元気な人なので、作った料理もなんだか元気そうなものになります。自分で作るときも、食べる人は気づくか気づかないかくらいでも、自分では如実にその日の自分の状態に影響されたメニューのエネルギーレベルがわかります。人の手や思いに加えて、材料としての質や新鮮さといったものもそのエネルギーに貢献していて、市場のぴかぴかの材料を使って、食べる人のことを考えながら作った出来立ての料理をおいしく食べていれば、かなりのメンタル面の問題は解決できるのではないかと思うくらいです。私は料理の本が好きなので、作り置きの本もたくさん持っているのですが、一週間の献立をほとんど作り置きでまかなうのはどうしてもできません。せいぜい2~3品作っておいて、あとはその日その場で作ります。作り置いておくと、やっぱり段々と食べ物のエネルギーが失われてきて、週の後半になるとなんとなく元気が出なくなる気がするからです。

私の旦那さんは食べ物にこだわりがあまりなく(好き嫌いは多いですが)、結婚前はもちろん自炊もせず、冷凍食品やコンビニのお弁当で満足して生きていた人なのですが、先日ぽろっと、もうコンビニのお弁当は食べられない、と言っていました。特にサラダなんかはコンビニのは野菜が死んでいる、と。こういう感覚をもつのは大事だと思います。エネルギーがないものばかり食べていると知らず知らずのうちに体も心も元気がなくなっていきます。でも毎日コンビニのものだけ食べているとそれに気が付かない。気づくようになっただけでも進歩だなとしめしめと思ったのでした。

長くなりましたが、リトルフォレストに出てくる食べ物はこの食べ物が持つエネルギーが最強レベルだと感じます。食べ物の存在感が半端ないです。この本に出てくるつきたてもちの納豆餅が食べた過ぎて、自分で切り餅と納豆で作ったことがあるのですが、これもおいしいけれど別物なんだろうなという感じでした。

ちなみに映像化もされていますが、断然漫画が好きです。

 

読書~7つの習慣~

 

7つの習慣-成功には原則があった!

7つの習慣-成功には原則があった!

 

 七つの習慣、日本語で読んで、英語で読んで(うっかりワークブック買っちゃった。関連本がたくさん出ていて間違った)、オーディブルで聞いて、やっとこさ感想がかける程度に理解しました。ひとつひとつは特に難しいことは言っていないのですが、長いので頭の中でまとまるのに時間がかかりました。

自分のまわりの人たちとの間に起こる大小さまざまなトラブルに対処する際にどのように対応していくのか、またそれを解決していくためにも自分はどのような姿勢で日々成長していくのか、その指針を示してくれます。特徴的なのは、解決策を外に求めないこと。一つのトラブルに対して一つの解決策を示すハウツー本ではありません。例えが悪いかもしれませんが、ある種宗教のように自分の行動規範となる軸を示しています。また仕事関係だけでなく、夫婦関係、親子関係にも言及しています。

解決方法を外に求めるのではなく、まず自分を内省すること、自分を高めることを基本とし、そのための考え方が具体的に例を交えながら書かれています。常に、独りよがりになっていないか、本当に相手の立場を理解しているか、解決方法としてどのようなゴールを目指すのか、また自分の時間をどのように過ごすことで自分自身が成長することができるのか、それを最初は上手くいかなくても7つの習慣という形でいつも意識しましょう、という内容でした。

あれ、めっちゃ時間かけたのに、感想が短いな。。。おかしいな。

私の英語レベルではすっと入ってくるというわけではないですが、それでも易しい言葉で書かれているのはわかりました。

厚いので手に取りにくいですが、経営者だけでなく人と関わる以上誰でも読むとよい本だと思います。ベストセラーなのもうなづけました。

 

自宅安静が1か月半を越えた先週あたりから、徐々に元気がなくなってきました。眠れないのもあり日中ぼんやりしてしまうことが多く、自分の生活に自分で納得できない状況です。なんとかルーチン(英語、FP、簿記)は続けていますがやる気がでない。最初にとばしすぎて燃え尽きたのかもしれません。奥の部屋の大掃除をしたいけれどあんまり動くわけにはいかないしなー。とりあえず今日は、段ボール部屋になっている部屋の段ボールを片付ける、だけでもしようかな。そしてお昼は家の目の前のモスバーガーでドライブスルーにしよう。軽い家事はOKということなのですが、家事って基本どれもそんなに重くないので(お風呂掃除とか買い物とかはNGとしても)判断に迷います。

 

あ、簿記3級のクレアールの講義をネットで受けているのですが、講師の先生が、なんとも塾の講師っぽくてちょうどよくて、私は受けてよかったです。おすすめです。

FP3級は問題集2クールと教科書2クールが終わりました。こちらは独学で大丈夫そう。細かいところは疑問が残りますが、概ね理解できていればいいかなという感じです。

問題は英語。なにか能力に進展があるかどうかわかりにくく、モチベーションがとぎれそうになるのでちょこちょこ新しい方法を取り入れつつ継続していこうと思います。いずれ、タイかどこかにある英語合宿のプランに夏休みを利用して参加したいと考えています。それまでにできることをしておきたい。シャーロックホームズのリスニングは続けていますが、純粋に、シャーロックホームズの事件簿が面白いので続いています。よく、英語は流しっぱなしで長時間聞くといいと言われますが、私の場合は流しているとどうしてもそっちに気をとられて同時進行が難しいので、流れ作業の家事のときくらいしか聞けません。今日は段ボール解体しながら聞くかな。

読書~破天荒フェニックス~

 

 つ、疲れた。。

一つ解決したら(解決しなくても)また一つ問題が出てきて、一つ解決しかけたら社長がさらに自分からリスキーなことを始めて、話は落ち着く暇がない怒涛の展開で進んでいきます。

医者の仕事では、患者さんとは密にコミュニケーションをとりますが、こんなふうに誰かと対等に渡り合って勝ち取ったり、頭を下げて融資を受けたりということはしないので、たまに企業の営業の方とお話しする機会があるときに名刺交換すら満足にできない自分の社会人としての未熟さを恥ずかしく思うことがあります。この本はそんな私には到底対処できないような局面が目白押しで、ちゃんとそれぞれ解決するのか心配で朝から一気に読んだのですが、どっと疲れました。起業する人達ってみんなこんな感じなの、、、?その中でも特殊パターンなの、、?まぁ、なにはともあれよかったよかった。

そもそも手元にお金がない状態で、信用取引で新しいことをする経験も度胸も私にはありません。それも社員を大勢抱えて。これからもそんな度胸は必要ない状態で暮らしたいと思っていますがその反面、あまりにも前のめりに生きている人の本を読んで、私はこの狭い世界にいるままでいいのかな、と自問自答してしまいました。そして読み終わって、ここまで極端じゃないにしろ多少の身銭を切って新しいことに取り組む柔軟性はまだ持っていたいなと思った次第でした。そういう意味でエネルギーを与えてくれる本ではありましたが、焦燥感が半端ないので疲れてしまいました。

 

今まで注文した本のうち、小説系は一旦読み終わりました。面白いものほど一気に読んでしまいたくなって疲れる&一日のスケジュールが崩れるので、しばらくは思想関連や実用書などのちょこちょこ読みができる本にしようと思います。

 

読書~暗幕のゲルニカ~

 

暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

 

 私は芸術に造詣が深くありません。有名な画家が描いた絵で好きな絵はいくつかありますし、その技術を単純にすごいと感心もします。でも美術館に行くのは年一回あるかないかくらい、体系的に美術の歴史に詳しくもありません。イギリスに旅行に行ったとき、有名な美術館で美術の資料集に載っているような絵画を見る機会がありましたが、資料集とおんなじだ、意外と小さい、という感想しか湧いてきませんでした。

ゲルニカについては小学生のころにポストカードを持っていた記憶があるので、好きだったのだと思います。どちらかというと暗い絵や怖い話に惹かれる子供だったので。それもあって読んでみました。

原田マハさんの本を読むのは初めてでしたが、人物やその周辺の描写が理知的で、描写を味わうというよりはストーリーを効果的に追わせる文章だと思いました。交互に描かれる現在と過去のエピソードの構成や随所にただよう緊迫した空気感など面白く読んだのですが、致命的な問題が私側にあり、味わいきれない結果となりました。原因は、私がそこまで絵に興味がないことです。そのために、ゲルニカを中心に多くの人が時代を超えて奮闘している様子に入り込めず、「いや、でも絵だよ?もっと大切なものが色々ない?」とどこかで思ってしまうので、主題が絵でなければもっと楽しめただろうなと思いました。

ゲルニカが書かれた時代は戦争があり、それもお話に大きく絡んでくるのですが、戦争の話を読むたびに、現在自分が抱えている悩みなんて、ある日突然家族が拷問されたり殺されたりするのと比べたら小さいなと思って今の幸せを噛み締めます。SNSで政治批判をしても突然家に特殊警察が来て連れていかれることはないし、日本にいる限り日本人だからといって殺されることもないし、いろいろ問題はあってもこの時代よりはマシだなと無防備に寝ている娘を横目に見ながら読んだのでした。

読書~単純な脳と複雑な私~

 昨夜は全く眠れず徹夜でした。横になると胃酸がのどまで上がってくるので背中を起こした態勢で、あおむけだと大動脈が圧迫されるからか動悸が強くなるので横向き。右横になるとなぜかさらに胃酸があがるので左向き。でも横を向くと恥骨がきしんで痛い。ままならない体。でも眠いのは眠いので何にもできません。夜に起きているとろくなことを考えないので、今日は頑張ってお昼寝せずに夜寝よう。

単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス)

単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス)

  • 作者:池谷 裕二
  • 発売日: 2013/09/05
  • メディア: 新書
 

 とっても面白かったです。脳のしくみについて高校生に講義をしているのですが、口語体でなじみやすく、実際の研究モデルがたくさん出てきて最初から「へー!」ばかりの内容でした。中盤からさらに「へー!!」の頻度が高くなります。私たちが実際に認知・行動するまでに脳の中で処理されているプロセスがたくさんあることがわかり、読めば読むほど自分が認識していることに関して自信がなくなってきます。時間や空間さえも脳で処理されてから認識していたのか。自分の脳なのになにか操られている感がしてきます。脳の中で起こっているシンプルで秩序だった無機質な反応と、自分が生きている不確実で有機的な世界がリンクしなくて戸惑います。

少し前の本なので、もしかしたらまた違う研究結果が出ているのかもしれませんが、もしそうだとしても今まで考えたことがなかった視点で脳の仕組みを知ることができ、ちょっとSFを読んでいるようでした。時々ふと、脳に電極をさしまくっているな、、と怖くなりますが、なんにせよとても面白い本でした。理系の人も文系の人もそれぞれ楽しめると思います。

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