ぷっくり丸と一緒

ぷっくり丸と一緒~外科系女医の試行錯誤の日々~

仕事と家事と育児を欲張る形成外科医

東京にきて一か月

1番の感想は、家政婦さん雇っててよかった!!!です。

 

夫は7時半に家を出て、私は8時半に子供を保育園に送ってから出勤。帰るのはどちらも7時半。これで家事をすると子供と遊ぶ時間が取れません。前の職場では家を出るのは7時半でしたが、帰りが6時半くらいだったので、一人が夜ご飯を作っている間に、子供を適当に相手しながら洗濯物を畳んだりできましたが、その時間がなくなりました。

とは言っても、それまでもバッタバタでなんとかこなしていたというだけで、いつも家事に追われて少しイライラ。子供への態度も適当になってしまうことが多かったのです。

でもこちらに来て、家政婦さんに家事をしてもらうようになってから、子供の過ごす時間の質が上がって、私たちのイライラもなくなって、なにより、いままでよりずっと子供が可愛いと思うようになりました。時間的余裕がない中では、子供の話を聞くのも、返事をするのも適当になったり途中で切り上げてしまったりしていて、子供の可愛さを感じる余裕がこちらになかったのだと思います。今は一生懸命喋る3歳の娘の話も最後まで聞けるし、抱っこばかり要求する一才の息子も長く抱っこしてあげられます。

今までは家事を人に頼むことになんとなく罪悪感がありましたが、今は考え方がガラッと変わりました。家事って、毎日必ずしないといけない割には私を成長させてくれるわけでもなく、お金が発生するわけでもなく、時間をそれなりに取られてしまう作業です。今の私たちの生活に必要なのは、子供と過ごす時間と自分達の勉強時間。家政婦さんを雇うのは本当に良い判断でした。

 

一人外来も増えてきて、手術もぼちぼちするようになりました。そこで一大イベント。

旦那さんのモニター症例がなかなか集まらないので、私の顔を使ってもらうことにしました。一重の目を二重にして、クマをとってきます。

 

休日も手術見学など予定を入れているのでなかなか余裕のある日程調整ができず、手術の日は終わった後講習会を受けに行って、そのまま翌日から5連勤というスケジュールになりました。

かわりに旦那さんの目の手術を私がやります。二人とも形成外科だとこんなこともできて便利です。

顔の脂肪注入もするので、ダウンタイムは2週間。ちょうどその時いとこの結婚式!普通はやらない日程ですが、顔が腫れててもそれも話題になるかなと思っています。仕上がりが楽しみです。

東京にやってきました

東京についてかれこれ三週間。ここ最近はいつも飛ぶように時間が過ぎていく毎日でしたが、東京に来てからは内容が濃過ぎて、まだ三週間しか経ってないのね、という感じです。

 

こちらについてすぐ、全く片付いていない家を1日でなんとか暮らせるようにして、その後は新しいクリニックのホームページで使う写真を撮ったり手術見学に出かけたり。4月からは診察の隣について診療を学んでいます。

 

新しいことが目白押しで頭のキャパオーバー。初日は吐き気すら覚えるくらいでしたが、新しいことを知るのは楽しいです。去年から少しづつ勉強しておいてよかった。。。

勉強したいけれどとにかく時間がないので、行き帰りの電車の中で座れる時に書き溜めたメモの整理や調べ物をして、あとは、早起きして、子供が起きてくるまでの時間に勉強して。。。

 

子供たちも新しい環境でストレスを感じていると思うので、一緒にいる時間はしっかり遊びます。3歳の娘は時々愛情不足の症状(わがままになる)が出ますが、なんとかコントロールできています。

新しい保育園にも慣れてきて、とりあえず生活は流れ始めました。

 

1番疲れているのは旦那さん。保険医療とあまりにも違う状況、自分の立場の不安定さがストレスになっているようです。インスタ、フォトショップ、他にも諸々、使いこなさないといけないツールがあって、でもそれを使いこなす時間がとれない!

 

さて、ここでやっていけるのかどうか、特に最初の3ヶ月が勝負です。髪も切ったし、心機一転です。

自分のリズムを取り戻す時間

旦那さんと子供たちを見送った次の日の朝、起きると寂しい気持ちはずいぶん軽くなっていました。みんなが何しているかは気になるけれど、孤独や虚無感は弱まりました。

朝の準備をしてから病院へ。部屋には机がないので医局で勉強。邪魔が入らないと、なんで捗るんだ。お腹が空いたので、10時ごろに歩いて松屋に牛丼を食べに行きました。久しぶりの味。

お昼は医局に置いていたオートミールと牛乳をコップに入れてチンして、飲むヨーグルトとちぎったバナナをいれた不思議な間食。結構いい感じ。

お昼過ぎ、実家に寄って掃除機を借り、チャイルドシートをざっときれいにしてからセカンドハンドショップに売りに行きました。帰り道でロールケーキを買って実家で食べて、クラムチャウダーをもらって帰ってきました。

部屋に一つだけある鍋でクラムチャウダーを温めて鍋から食べ、食べたらすぐに洗います。お鍋とスプーンだけだから楽ちん。

お風呂に入って本を読んでいたら旦那さんから電話があって、みんな問題ない様子。

 

ここ数年、仕事や家事や他の人のリズムに干渉されて感じ取れなくなっていた、自分にとって心地いいリズムが戻ってきました。こうなると、実家で短い時間両親といるのも、自分のリズムとのずれを感じます。今までは週に一度の安らぎの時間だったのに。子供のノイズがなくなったので自分の感覚が敏感になっているのを感じます。

 

人の気持ちって不思議です。1日で全然変わってしまいます。

このシンプルさはこれはこれで心地いい。この1週間が過ぎれば、こんな時間は子供が独立するまでお預けだけれど、その時はその時で寂しいだけじゃなくて楽しい生活ができる気がします。

 

ひとりぼっち暮らしの始まり

日曜日に旦那さんと子供たちを東京に送り出して、今週は私一人の生活です。一人なんて全然平気、やりたいことたくさんあったんだー!と思っていたら、空港から帰る車で既にものすごく寂しくなりました。

子供たちはどこかで楽しくやっていればそれでもいいかと思うのですが、旦那さんがいないことが寂しくて不安。一緒にいる時もっと優しくしてあげたらよかったなぁとか、ちょっと、もう2度と会えないふうな感情が湧いてきます。意外なことでした。

 

送り出したあと、病院にいって片付けなどしてみても寂しいので、近くのショッピングモールに行ってみましたが、過疎化が進む街なので人もすくなくて寂しさはまぎれません。ご飯を食べて本を買って朝ごはん用のミスドを買って帰ってきました。

 

この引越しの後の期間、ホテル暮らしや実家暮らしも考えましたが、こんなに寂しくなると思わなかったし、広いお風呂に入りたいし、少し料理もするかもなので、引っ越しが終わった後の部屋に実家からお布団を持ち込んで暮らす予定でした。実家はいいところだけど、生活テンポが違うのと戸建だからかめちゃ寒いので(両親は全く寒くないそう)、この部屋での暮らしが嫌になった時の保険という位置付けです。

 

カーテンも電気もない(元々ついている電気はあります)部屋は新鮮に暮らしにくい。でも、入浴剤をいれてお風呂に入って本を読んでいるとだいぶん気持ちが落ち着いてきました。本とお風呂って偉大。

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電気のそばとなると配置がこういうことになる。

 

お風呂に入って気持ちが落ち着くと、お風呂上がりにつける自分の下着がボロボロなのが気になって、ネットで可愛い下着をたくさん買いました。引越し先で全部替える予定。今までは上がったらさっと着替えて子供の世話だったのでボロボロなのを気にする余裕がなかったんだなーとしみじみ。自分にも手をかけないとどんどんおばちゃんになっちゃうなー。

 

残りの連休は、チャイルドシートを売りに行って、そのあとは4月からの仕事の勉強をする予定です。

不思議な暮らしの始まりですが、色々な小さな幸せを再確認すること大事な時間になりそうです。

マックのモバイルオーダー

だいたい週一回はマクドナルドに行きます。回数は減らしたいのですが、娘が好きだし便利なので。。。最近はアプリで注文するのですが、支払いもPayPayで楽ちんだし、到着後すぐ受け取れるのですごくいいです。アプリ自体も使いやすいつくりです。並んで買っている人たち、スマホ見ながら並んでる人が多いんですが、その間にアプリで注文した方が確実に早く受け取れます。

さて、東京行きの飛行機に乗る前、飛行場で飛行機をみながら食べようと思ってマクドナルドに寄りました。慣れない道なので道案内をしていたためアプリで注文せず、駐車場もなかったので久しぶりにドライブスルーを利用しました。

なぜかマイクの注文ではなく、外に人が立っていて注文を取っていたのですが、確認の際に間違えていたので一回訂正しました。そしてその先で会計の係の人が外で待っていて会計を済ませたのですが、それもたどたどしくて、この時点でなんとなく不安。そしてその先の受け取り口で受け取って帰りました。なぜ三段階も違う役割の人を入れたんだろう。みんな一人づつなので混雑の解消にもなっていません。

 

さて食べようとすると、娘が、これいらない、とピクルスをつまみ出しています。あれ?チーズバーガーピクルス抜きで注文したのにな、と思ったら、なんとチーズバーガーチーズ抜きになっていました。普通のハンバーガー。冗談みたいな話です。

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娘はチーズが入ってない!と怒って食べず、これから飛行機に乗るというイベントの前にご機嫌ななめ。

いろんなことがアプリやAIになると、人の雇用が縮小するという懸念がありますが、それもある程度仕方がないなと思った出来事でした。

私自身、AIに取って代わられないような仕事をしようと思うし、子供たちにもそうなって欲しいなと思います。事実、医療の中でも確実にAIのほうが精度が上がると感じる分野もあります。最後まで人が必要とされる仕事ってなんだろう?生き残っていくためには、結構真剣に考えないといけない問題です。

AIに取って代わられるのではなく、AIを道具の一つとして活用できる仕事のスタイルを考えていかないといけない時期なのだと思います。

二月末から今日の引っ越しまで

二月末、この病院で最後の長い手術がありました。数日前に息子の嘔吐下痢がうつって、私が嘔吐、旦那さんが下痢の症状で、どうなることかと思いましたが、私はどうにか回復、旦那さんは自分のパートがすんだらリタイアし、あとは大学から手伝いに来てくれた先生たちとなんとか12時に終わらせられました。術後も問題なく、今までで1番スムーズに手術から術後まですすんで、最後の山場の手術が無事にすみました。

 

次の終わらせるべきイベントは休日の救急外来。専門外の患者さんを見るのも好きではないし、救急外来はスタッフの対応も今ひとつなので私は救急外来当番は大嫌いなのです。患者さんとのトラブルも起きやすいし。ただ、院内クラスターのお陰で基本的に軽傷の外来はストップ。他の病院で対応できない人だけの対応だったので、数も少なくてこちらも無事にすみました。

 

そうこうしているうちに引越しの準備を進めないといけない時期になったのですが、急遽旦那さんが学会の座長を頼まれて土曜日が一日潰れました。その後また息子が風邪をひき、貴重な土曜日に保育園をお休みしなければいけなくなりました。子供がいるとなかなか作業が進みません。そしてその風邪を私たちがもらってなかなか夜の引越しの準備までする元気が戻らず、まずいまずいと言っていたらとどめのコロナ休園で連日の自宅保育。

結局、引越しの前日の夜中まで荷造りし、引越し当日は4時に起きてなんとか無事に先ほど荷物を送り出しました。ぐったり。家族四人の荷物量、なめてた。。。今までもそうしていたけれど、これからはもっとモノを増やさないようにしよう。途中、旦那さんとの荷造りテンポの違いに何度か発狂しそうになりました。あまりに作業スピードが違う気がしたので数えてみると、旦那さんがつめた段ボールと私がつめた段ボール、その時点で4対20!

 

大きな家具をどかすたびに、ボーロなどの食べ物のかけら、殺人現場の血痕のようなミルクのこぼし跡がでてきて、ここに住んでる間、よくゴキブリほとんど見かけずにすんだなぁと思いました。

 

二月末から怒涛の流れでなんとかここまで漕ぎ着けました。来週は私は一人でこちらで仕事、旦那さんと子供たちが東京へ。次の1週間は交代で私が東京へ。

いろんなトラップを乗り越えて、なんとか4月を迎えられますように。

手作りおやつ アイスクリームとサブレ

今読んでいる本、科学者たちが語る食欲、に影響されて、子供のおやつをせっせと手作りしています。と言ってもクッキーとアイスクリームだけ。

この本は、生物の食欲がタンパク質欲に大きく影響を受けているという面白い実験から始まるのですが、後半、ヒトはなぜ肥満になるほど食べ過ぎてしまっているのかの考察に進んでいきます。その中で、工業製品と言っても過言ではないほど様々な物質が添加された超加工食品という食べ物の分類が出てきて、アイスクリームがその中に入っていたので、早速アイスクリームを手作りしようと生クリームを買ってきたのでした。影響されやすい。砂糖も本当はあまり良くないのでしょうが、それはこの際目をつぶります。子供に砂糖あげないのは無理だ。

 

以前もアイスクリームメーカーで作っていたのですが、案の定その後しまいこんでいました。

 

今回は1週間分作りおくのでアイスクリームメーカーでは小さすぎる。一気に作ってしまうことにしました。

卵と砂糖を泡立てて、別に泡立てた生クリームとバニラオイルと合わせるだけ。一回固まったら混ぜないといけないのが手間ですが、作る時間は10分かかりません。でも、この手間を省くために加工食品って存在するんだなぁ。

 

途中で娘が寄ってきて、一緒に混ぜたり舐めたりしていました。「おいしい!こうやって飲んでいい?」とボウルに残ったアイスのもとを飲んでいました。できあがりは、牛乳ではなくて生クリームを使ったからか、市販品に負けない美味しさ。

 

クッキーは、フードプロセッサーで完了するサブレ。たねは半分は冷凍しておけば次作る時便利。これは焼くのに15分くらいかかります。シンプルなサブレですが美味しくて、油断するとタッパーに入れていた残りを旦那さんが食べてしまいます。

 

 

なんとかおやつ作りを生活に溶け込ませて、なるべく超加工食品を取らない生活を目指したいと思います。完全に除去するのは無理だから、できる範囲で。

いちごが安くなったら娘とジャムを作って、アイスに混ぜてみよう。

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