ぷっくり丸と一緒

ぷっくり丸と一緒~外科系女医の試行錯誤の日々~

仕事と家事と育児を欲張る形成外科医

日記~リハビリを始める~

土曜日の朝です。旦那さんは入院患者さんがいるので仕事に行きますが、休日なので早く起きる必要はありません。今朝は5時半に授乳が終わり、うまくいけば3時間くらい眠れないかなと思っていました。私と息子はいまリビングで寝ているのですが、7時に娘が起きてくる気配がし、それに続いて旦那さんも起きてきました。起きてきただけなら私はまだ眠れます。でも娘は許してくれません。カータンおきて、目をあけて、お布団はこう!(といいながら、頭までかぶっていた布団をおろす)、と騒がしくまとわりつき、さらに旦那さんが娘のパンを用意しに台所に行ったときに一緒についていき、砂糖を見つけて食べると言ってきかず(おばあちゃんが前にちょっとだけなめさせたので甘いのを覚えている)、最後は砂糖をあたりにまき散らして旦那さんに怒られて大泣きするという、朝から大騒ぎでした。眠れるわけがない。

 

私は形成外科医です。形成外科のウリの一つは細かい手術です。使う道具も他の外科で使うものより小さくて細いものが多く、それを使って、ときには顕微鏡下に手術をします。手術の上手い下手は10年目にもなると結構如実に表れてきて、手つきを見たらだいたいわかります。旦那さんからよく私の手つきは硬いと言われており、たしかに旦那さんの手つきと少し違うのですが、あまりに微妙な違いで練習しても旦那さんの手つきにはならないのです。ところが、数日前に、復帰前にリハビリするようにと形成外科の手術道具を旦那さんから渡され、持ち方の練習をしていたところなにが違うか判明しました。道具の角度がほんの少し違うのでした。間違い探しをしても間違いと認識できないくらいわずかな傾きなのですが、それを意識するとちゃんと旦那さんの手つきになります。その手つきで操作すると、道具の先端の感覚が指に伝わりやすくなるのでより丁寧に細かい操作ができるようになるのですが、それが今回やっと実感としてわかりました。

あとは無意識にこの手つきができるようになるまで練習あるのみです。1cm角くらいに切った折り紙を折ってみたり、ティッシュを細かく裂いてみたりしたのですが、手術操作のリハビリにはならなさそうです。3月の復帰に向けて、良いリハビリ方法を模索しながら持ち方の練習もしていきたいと思います。復帰に対しては長いブランクのため不安があったのですが、英語に関しても同じように、不安を感じていることに対してはこちらから積極的にアプローチした方が不安が軽減しますね。

 

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