ぷっくり丸と一緒

ぷっくり丸と一緒~外科系女医の試行錯誤の日々~

仕事と家事と育児を欲張る形成外科医

迫り来るコロナ

ゴールデンウイーク前くらいから私たちの周りでもじわじわとコロナの患者さんが増えてきております。今まで、院内に入院していることは知っていましたが、数が多くないのと職員にも細かい情報は降りてこないので、外科の私にはあまり日常で接する機会がありませんでした。田舎の病院なので病床が逼迫することもなく。

ただ先週、息子のヘルメット治療業者の人から陽性者が出たと連絡があり、その人は息子に対応する人と別部署だったので報告のみでしたが、その次の日、とうとう子供達の保育園の子からも陽性者がでて、臨時休園になってしまいました。その子は親からの感染だそう。臨時休園の場合は検査が陰性でも病院の保育所では預からないということも判明して、そもそも息子はまだ預かってもらえる月齢でもないのでどうしようもないのですが、とりあえずその日のスケジュールを確認して、外来が多くて手術がある私が出勤、旦那さんがおうちで子供の世話ということになりました。

外来時間は午前中だけで、もちろん疾患にもよりますが、10人だと余裕、15人だと病棟入院患者さんも午前中のうちに診察できるギリギリ、20人だと入院患者さんは一部午後にまわす、20人超えると、外来午前中に終わるかなぁ、入院の人は午後やって、終わらなかったら明日に回すか、、、となります。縫合したり切開したり手術を決めたり、という時間が取られるイベントが全くなければ20人でも余裕ですが、そんな日はほとんどありません。予約枠としては15人くらいしか入らないのですが、新患が何人来るかでスケジュールが大幅にかわります。

旦那さんがお休みしないといけなくなった日、元々旦那さんの予約は少なく、私と合わせて15人くらいでした。入院患者さんは他科も合わせて15人くらい。合計30、いける。

ところが、急ぎの疾患ではない新患は受付で断ってもらうことにしたものの、断りにくい新患がどんどんきて、結局入院患者合わせて一日で40人見ることに。午後はもともと局所麻酔の日で、一例だけ入れていたのですが、他の科に入院中の急ぎで処置がいる患者さんの全身麻酔の手術も急遽入っていて、いつオペ室に呼ばれるかわからない状況。それに加えて前の日に忙しくてできなかった、これも他の部署に入院中の患者さんの血腫除去(傷の下に溜まった血の塊を取る)を局所麻酔でしなければならず、さらに新人の先生も来週に回せない足指の切断の手術を入れていました。とりあえずまずは朝1時間早くきて患者把握とスケジュール調整をしました。新人の先生は新患をあてると1時間話し込んでいるので、旦那さんと新人の先生が一緒に見ていた入院患者さんを主に診てもらうことにして、割り当ては私30新人の先生10。午後の局所麻酔の手術は元々新人の先生で当たっていた人だけれど時間ないから私がしよう、と思っていましたが、オペ室にもまだ呼ばれなさそうだったので予定通りやってもらうことにしました。普通15分で終わるものだったのですが結局1時間以上かかりましたが無事やり終えました。患者さんは途中から寝ていました。その手術の指導をちょこちょこしつつ隣の診察室で入院患者さんを見て、オペ室に行って手術して、よし終わった!5時半!カルテとお手紙の返事がまるっと残ってるけど!終わった!新人の先生も、心配していたよりはテキパキ色んなことに対応できていて、がんばったね!と労いました。

結局保育園は一週間休園になってしまったので、旦那さんと交代で出勤、どうしても二人いないと無理な水曜日は午前中だけ母親に休みを取ってもらいました。

コロナ病床確保のため入院が必要な手術はできれば延期、という病院のお達しもでて、周囲の状況は悪化しています。さて来週からどうするかな、、、

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