ぷっくり丸と一緒

ぷっくり丸と一緒~外科系女医の試行錯誤の日々~

仕事と家事と育児を欲張る形成外科医

眠剤考

私は眠剤をよく使います。使い始めたのは医者になってからしばらくしてでした。

もともと睡眠は浅く、物音ですぐに目が覚めるタチでした。学生の頃はそれでもよかったのですが、仕事が始まると、多忙の中、当直などで短くて質が悪い睡眠が増え、それにさらに仕事の悩み事が重なると、ずっと同じことをぐるぐる考えて眠れなくなる性格なので、それもあって寝つきもどんどん悪くなりました。それでやむを得ず飲み始めたのでした。

 

飲んでいるのは、すぐ効いて短時間で切れるタイプです(自分で診断して同僚に出してもらう)。感動的なくらい眠れます。眠りすぎて起きられないわけではなく、やはり物音がすると起きるのですが、寝付きと全体の眠りの深さが違います。気づいたら寝ている感じ。

妊活、妊娠、授乳の期間は飲むのをやめたもののその後復活し、眠剤が切れるのが不安でどのカバンにも一回分入れておくほど。

ただ、そんな日々にも変化が訪れました。勝間和代さんがメルマガの中で睡眠の大切さを書いていて、眠剤の睡眠は不自然だからおすすめしないと(正確な言葉は忘れました)言っていたのをきっかけに、眠剤を飲まない日を作り、また良い睡眠を取れるような工夫をすることにしました。

 

それまでは、眠剤飲まなかったら眠れないのはあたり前、と開き直っていて眠れるようにする工夫をしてこなかったのですが、寝室を整えたり音楽が聴けるようにしたり寝る前にスマホを見る時間を少なくしたり、色々工夫したところ、初日はスムーズに眠ることができました。

 

驚いたのは、眠剤を飲んだ日は、寝ている間頭が空白になる感じの眠りなのですが、飲まずに寝た日は、頭の中でぎゅうぎゅうに考え事をしているという感覚の眠りだったのです。ぎゅうぎゅうに考え事をしている、だけど寝ている、という変な感じ。夢もいつもより濃くて起きた時にもまだ余韻があるくらいでした。

 

よく、睡眠は頭を休めているわけではなく、むしろ脳は活発に活動して日中得た情報を整理している、と言いますが、まさにそんな感じで頭がハイスピードで情報を処理している現場を垣間見たような気がしました。眠剤を使った強制的な眠りとは全く違うのでびっくりしました。

 

まぁ、そんな突然毎日うまく行くわけではなく、眠れない日ももちろんあるので、あんまり眠れない日が続いた時はまだ薬に頼りますが、これからはできるだけ減らしていこう、自然な眠りを目指そうと思った出来事でした。

 

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